自律神経はホルモンの分泌にも関わっているので、副交感神経の働きによって、赤ちゃんが通る産道や子宮の筋肉、骨盤を柔らかく緩めるホルモンを分泌させ、身体を出産に適した状態にしていくのです。
なので、夜ゆっくりとリラックスして休んでいる時のような副交感神経が優位に働いている時間帯に起こりやすいのです。
陣痛は副交感神経が優位に動いている時に起こりやすいと言われています。
私達の身体には、自分の意志とは関係なく身体の様々な働きをコントロールする「自律神経」と呼ばれるものが存在します。
緊張した時や活動的に動いている時には「交感神経」が活発に働き、落ち着いてリラックスいた状態の時には「副交感神経」が強く働いているといわれています。
いつ陣痛が始まるかそのタイミングが気になる人にとっては、陣痛が起こりやすい時間帯があれば知っておきたいですよね。
夜から朝にかけての時間帯が、実は陣痛が始まりやすい時間帯だと言われています。
陣痛が始まりやすい時間帯って?
出産が近づき子宮口が開いてくると、赤ちゃんを包んでいる卵膜と子宮壁に隙間ができ、少量の出血が起こります。
血液と混じったピンク色のおりものが出てくるもので、医学用語では「産徴」、一般的には「おしるし」と呼ばれます。
おしるし
出産に向けていきなり本陣痛が来るわけでなく、お母さんの身体も赤ちゃん自信も出産に備えて少しずつ準備を進めます。
その準備をしている過程で、お母さんの身体には様々な変化が起こります。
その変化を注意深く見ていくことで、陣痛が近いことがわかるかもしれません。
陣痛が起こる前に何か兆候はある?
破水してから陣痛が起こるまでの時間にも個人差があり、すぐという人もいれば翌日という場合もあります。
しかし、おなかの中の赤ちゃんやお母さんの子宮にも細菌感染などのリスクが高くなるので、破水があればすぐに産院へ連絡をして指示を受けて下さい。
すぐに陣痛がおこらなければ、陣痛促進剤などで陣痛を起こし分娩を行う場合もあります。
破水も陣痛が起こる兆候として知られています。
赤ちゃんが包まれている椀膜が破れ、羊水が排出される「破水」は一般的に陣痛がきてから起こると言われていますが、陣痛の前に破水してしまうことがあります。
これは「前記破水」といわれ、妊婦さん全体の2,3割に起こると言われ、妊娠37〜41週の正産期にはいつ破水してもおかしくありません。
破水には個人差があり、一気に大量の羊水が出る人もいますが、少量ずつじわじわと出る人もいます。
破水
おしるしは妊娠している人全員に起こるわけではないですが、おしるしがあってから陣痛が起こるまでには、数日から一週間前後といわれており、おしるしが見られたら陣痛が起こるのも近いと考えられます。
前駆陣痛
その他の特徴
前駆陣痛から本陣痛まが起こるでの時間には個人差があり、1ヶ月後の人もいれば、前駆陣痛をまったく感じないまま本陣痛が来たという人もいます。
出産に繋がる本陣痛とは違って痛みが不規則に現れますが、だんだんと回数が増えてきたり時間の間隔が規則的になってきたりするので、変化を注意深く見ておきましょう。
不規則な子宮の収縮が起こり、下腹部の痛みを感じます。
前駆陣痛は「偽陣痛」とも呼ばれていて、本陣痛の予行練習のようなものです
・おなかが張る
・おなかの膨らみが下にさがる
・胎動が少なくなる
・下痢や便秘になる
・腰痛がある
出産に向けて起こる体の変化には、その他にも次のようなものがあります。
どれも出産に向けて赤ちゃんもお母さんも準備を進めている証拠です。
心配することはありませんが、症状がきつい場合や不安に思うことがあれば産院に相談してみましょう。
まとめ
出産はそれぞれ個人差の大きいものなので、誰しもがこの前兆通りに進むものではありません。
紹介したような前兆が起こってもっすぐに本陣痛につながるとは限らないので、超小欧亜ばかりに気を取られないようにしましょう。
実際の陣痛が始まればたいていの妊婦さんは陣痛だと気づくことができます。
その時までリラックスして過ごすのが一番いいでしょう。