2016.10.02 Sun 更新

臍帯過捻転はへその緒の異常。診断されたらどうすればいいの?

妊娠中に発症する臍帯過捻転(さいたいかねんてん)という症状を知っていますか? 胎児の死亡原因として一番多いものなんです。もしも診断されたときはどうすればいいの? 予防法は? 今回は臍帯過捻転の原因や対処法などを詳しくご紹介します。

臍帯過捻転の原因・兆候

臍帯はママとお腹の中の赤ちゃんをつなぐ大切な役割を果たしています。
臍帯過捻転が起きたことによって、ママから赤ちゃんへ十分に栄養や酸素を供給できなくなったり、成長が遅れたり何らかの異常が出て来る可能性があります。
胎児死亡や新生児仮死につながることもあります。

臍帯過捻転は妊娠・分娩に影響のある臍帯異常の中でも比較的頻度が高いといわれています。
一般的には、妊娠中期(妊娠20週前後)から臨月までに起こることが多くなっています。

臍帯とは、へその緒のことです。臍帯はぐるぐるとねじれていますが、これが通常よりもねじれてしまっている場合を「臍帯過捻転」といいます。
逆にねじれがほとんどない状態を「臍帯過小捻転」といい、どちらも問題になります。

臍帯過捻転とは

臍帯過捻転の原因には諸説あり、赤ちゃんの胎動が原因ではないかと言われていますが、詳しくはわかっていません。
母体の年齢や体質には関係がないと言われており、どの赤ちゃんにも可能性があります。
赤ちゃんに異変が見られなかったのに、突然臍帯過捻転になってしまうこともあるのです。

臍帯過捻転の予防法・治療法

へその緒はそもそもねじれているため、超音波検査(エコー)で発見することも難しいといわれていましたが、近年は検査機器の性能向上によって診断されるケースは増えています。

臍帯過捻転には特別な兆候もなく、異常を見つけることは難しいとされています。
ただ、臍帯の血流が低下することで、赤ちゃんの発育が悪くなったり元気がなくなったりするので、胎動が弱く感じられることはあるようです。
しかし、胎動が弱まる原因はたくさんあるので、気づけなかったとしてもママのせいではありません。

残念ながら、現在の医学では臍帯過捻転の予防はできず、有効な治療法もないとされています。
臍帯そのものに何か手を加えることができないためです。
医師によっては、ママに運動や外出制限を勧めることもありますが、有効性は不明です。

しかし、臍帯過捻転になったからといって、必ずしも胎児死亡につながると限りません。
臍帯過捻転が見つかった場合は医学的処置で治療することはできないので、状態や妊娠時期によって経過観察か帝王切開による早期出産かを選択することになります。

妊娠後期で、臍帯過捻転が赤ちゃんに深刻な影響を与えている場合には帝王切開が選択されます。
これはあくまで出産を早めるだけで、臍帯過捻転を治すものではありません。
赤ちゃんの発育を確認して、早期出産に切り替えて出産後の発育を促していくことになります。

ママができることとしては、普段から赤ちゃんの胎動を感じてあげること。
普段と違って弱くなったり、1日感じない、といったことがあればすぐに産婦人科に連絡してください。

臍帯過捻転による死産の確率

前述の通り、臍帯過捻転になったからといって、必ず死産してしまうということはありません。
臍帯過捻転であっても十分に栄養が行き届き、無事に経腟分娩で出産したという方も多くいます。
臍帯過捻転による死産の確率は、全出産数の0.1%程度とされています。

まとめ

臍帯過捻転は治療法も予防法も見つかっていない症状です。
産婦人科医によっては、ママに余計な不安を与えないよう告知しないこともあります。
診断されたとしても、医師の指示に従いながら経過観察に努め、あまり心配しすぎないようにしてくださいね。
必ずしも死産や異常につながるわけではありませんし、元気に育つ赤ちゃんも多くいます。

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