妊娠中のケトン体調査
生命維持活動のために脂肪を燃焼させた結果、ケトン体が作り出され、血中や尿のケトン体濃度が上昇することになるのです。
通常、炭水化物などのブドウ糖をエネルギーとして消費することで、脳や内蔵などを動かしていますが、つわりや過度の食餌制限などを行うと、身体が飢餓状態に陥り、ブドウ糖を消費する代わりに脂肪を燃焼させて生命維持をしようとします。
ケトン体とはアセトン。アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸の総称で、肝臓で脂肪が分解される時に津j繰り出される物質です。
脂肪を燃焼した時に出る燃えカスのようなものです。
ケトン体とは
つわりの症状がひどい場合には「妊娠悪阻」と呼ばれ、つわりによる嘔吐などによって食事がきちんと取れなくなることが多く、赤ちゃんへも十分な栄養を送ることができないので影響が出る危険性もある深刻な状態です。
ケトン体の数値が高いときの対処法は?
基準値を超えていなければ陰性で問題はなく、基準値を超えて陽性の場合には、身体が飢餓状態に陥っていると判断されるということです。
ケトン体がどのくらい出ているのかを調べる方法として尿検査があります。
健康な状態の人でも、ケトン体が全くないわけでなく、検査紙を使用して基準値を超えているかどうかで、陽性か陰性かを判断します。
しかし、食事も取れずに水分も取れないほど妊娠悪阻がひどく、ケトン体の数値も高い場合には、母体と赤ちゃんへの影響を考えて入院をすすめられることもあります。
ママだけでなく、赤ちゃんも危険な状態になってしまうかもしれないと考えての医師の判断ですので、入院してしっかりと治療を受けるようにしましょう。
ケトン体の数値があまりにも上昇しているときには、食事以外でのエネルギー補給としてブドウ糖を多く含んだ点滴などが行われます。
ブドウ糖は非常に効率の良いエネルギー源で、点滴などで補給すると症状が一気に改善されることもあります。
症状の度合いによっても変わりますが、医師と相談しながら通院して、複数回点滴の処置が行われることもあります。
医学的処置
身体が飢餓状態に陥っていることを示す、ケトン体の陽性反応が出たときにはどんな対処法が取られるのでしょうか?
我慢しすぎないで!
つわりが重くて食事や水分をとることが出来ない、体重が減っているといった場合には病院で相談しましょう。
適切な治療によって身体が飢餓状態から抜け出すことが出来るように、医師と相談しながら治療していきましょうね。
妊娠しているんだからつわりがあるのは当たり前、大げさに騒ぐのは恥ずかしいなど、我慢しすぎるのはママにとっても赤ちゃんにとっても辛いものです。
いつまで続くのかわからないつわりに不安になることもあるかもしれません。