2017.01.27 Fri 更新

男性の避妊手術「パイプカット」って?手術方法や費用は?デメリットはあるの?

妊娠を望まない時には、ピルやコンドームなど様々な避妊方法を用いるかと思います。 しかし、これらは一時的な避妊方法で、パートナーとの問題や金銭的な理由で半永久的な避妊を考えている場合には「パイプカット」を考えることもあります。 名前は聞いたことあるけど、実際どんな手術を行うのか、その方法や費用は?と気になる点も多いはずです。 そこで、今回は気になるパイプカットについてまとめてご紹介いたします。

パイプカットの手術は泌尿器科で受けることができ、保険が適応されないので病院によって違いますが、手術費用は5〜20万円程度です。手術を検討する時には事前に病院で確認するようにしましょう。

パイプカットの手術方法や費用って?

生殖機能はなくなりますが、性行為を行うための機能がなくなるわけでなく、勃起もしますし前立腺液や精嚢液は生成されるので射精も起こります。

パイプカットは「精管結紮術(せいかんけっさつじゅつ)」ともいう手術で、精巣で作られた精巣を尿道に送る精管と呼ばれる管を切り離すものです。
精巣から精子が送られなくなるので、性交しても妊娠することはなくなります。

パイプカットって?

ほとんどの病院では術後に精子が完全になくなったかどうかの検査を行います。
この検査で、精液の中に精子が含まれていないことを確認するまでは、コンドームなどで避妊をすることを忘れないようにして下さい。

その後、性行為が出来るようになっても、切断後の精管に精子が残っていることもありますので、しばらくはコンドームなどを使用して避妊を行うようにしましょう。
手術後に10〜20回程度射精をして、精管に残っている精子を完全に出し切ると、その後妊娠することはありません。

パイプカット後も傷跡は大きくないので、普段通りに仕事や家事を行うことができますが、1週間程度は性行為を控えるようにしましょう。
無理に行うと痛みを感じることがあるので、注意が必要です。

手術後に痛みはある?本当に妊娠しないの?

手術自体は20〜30分程度で終わり、日帰りで行われることも多い簡単なものです。
局部麻酔をした後に陰嚢の皮膚に直径6〜7cmの穴を1〜2箇所あけ、そのから精管を引き出します。
その後、精管を10mmほど切断し、切断面を電気メスなどで塞いで陰嚢に戻します。

しかし、副作用として陰嚢内に精子が漏れ出すことによって炎症が起こることがまれにありますので、違和感や痛みなどを感じる時には早めに医師に相談するようにしましょう。

パイプカットを行うことによって身体的、精神的に性行為に影響するのではないかと心配する方もいるかと思いますが、基本的には射精管も以前と変わることはなく、性欲や勃起力にも変化はありませんので、今まで通り性行為を行うことができます。

パイプカットにデメリットはあるの?

手術後でも、約1%の確率で切断部分がつながってしまって精液に精子が混ざることもあり、そうなると妊娠することがあります。

パイプカット後にもとに戻すことは出来る?

パイプカットを受ける時には子供を望んでいなくても、その後気持ちが変わって「やっぱり子供がほしい」と思う可能性もあります。
その場合には、塞いでいたパイプカット部分を再度結合する手術をうけることができます。

しかし、再結合後に必ずしも元に戻るとは限りませんし、長い間精子を作っていなかった精巣の機能が低下して妊娠することができなくなる可能性もあります。
なので、パイプカットを受ける時には今後本当に妊娠を希望しないかどうかをしっかりと考えてから行うようにしましょう。

いかがだったでしょうか?
一度パイプカット手術を受けると再結合手術を受けても生殖機能を取り戻すことは難しいものです。
手術後にやはり子供が欲しくなって後悔したという話も多くあります。
避妊手術を受けなくても、コンドームやピルを適切に使用することで避妊することはできますので、パイプカットを検討している時にはパートナーを含めてしっかりと話しあってから決めるようにしてくださいね。

まとめ

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