42週目以降になると、お母さんにもお腹の中の赤ちゃんにも悪影響が及ぶ場合があるので注意が必要になります。
胎盤の機能が低下すると、へその緒を通じて運ばれていた酸素が薄くなり赤ちゃんが苦しくて、お腹の中で胎便をしてしまいその胎便が混じった羊水を飲むことで肺の機能が低下して、出産後呼吸困難や肺炎を引き起こす原因となってしまうことがあります。
実は、出産予定日通りに陣痛が来て出産をする人は、20人に1人程度と言われています。
ですので出産予定日を過ぎたからといって、すぐに赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはありません。
しかし、38週目頃から胎盤の機能が徐々に低下していくため、予定日を過ぎてからは妊婦健診の回数が増えてこれまで以上に赤ちゃんの心音や動き、羊水の量や胎盤の機能をこまめにチェックしていきます。
陣痛が遅れたらどうなるの?
陣痛は、出産時に赤ちゃんを押し出そうと子宮筋が収縮する動きに伴って起こる痛みをいいます。
陣痛にはいくつかの段階があり、不規則な痛みが現れる「前駆陣痛」と、規則的に痛みが現れる「本陣痛」に分けられ、本格的に出産が始まる時に現れるのが本陣痛で、自分ではコントロールできずに、どんどん間隔は短くなっていきます。
陣痛とは?
健診で陣痛を促すためによく動くようにしましょうと言われることがあります。
では、陣痛を促すためにはどのようなことをすればいいのでしょうか?
陣痛を促す方法はあるの?
出産予定日が過ぎてお母さんや赤ちゃんにトラブルがない限りは自然に陣痛が起きるのを待っていても良いですが、41週目に入ったらトラブルがなくても入院するのが一般的です。
あくまで目安になるので状態を見ながら対応しましょう。
また、常位胎盤早期剥離を起こす可能性も高くなります。
常位胎盤早期剥離とは、通常であれば産後胎盤は子宮から剥がれて外に出てきますが、まだお腹の中に赤ちゃんがいる状態で胎盤が剥がれてしまいます。胎盤が剥がれると子宮壁から出血し、胎盤後血腫という血の塊が子宮壁と胎盤の間にでき、お母さんの体にも赤ちゃんの体にも影響を及ぼしてしまいます。
階段や踏み台を昇ったり降りたり、これもすぐに始められる運動のひとつです。外出するときは、エスカレーターやエレベーターよりも階段を選ぶようにして、買い物ついでに運動するといいですね。
万が一陣痛が始まったときのために、母子手帳、健康保険証、破水に備えた生理用のナプキンなどは常に持ち歩くようにしましょう。
階段昇降
ウォーキングはお金もかからないですし、すぐに始められるのでオススメです。
大股で歩くことを意識して無理のない程度で1日1万歩を目標に歩きましょう。
少し疲れるくらいの方が、陣痛を促進する効果が期待できます。
ウォーキング
家事をしながら
予定日を過ぎてからはだんだん、焦る気持ちも大きくなると思いますが、ストレスを溜め込まないことが大切です。
リラックして、好きな音楽を聴いたり趣味を楽しみながら陣痛が来るのを待ちましょう。
赤ちゃんはあなたのお腹の中の居心地がよくてなかなか出てこないのかもしれませんよ。会えるのが楽しみですね。
雑巾掛けや窓拭きなどは、関節を良く使う体勢をするので子宮口を広げる効果が期待できます。
また、洗濯物を干したりすることも膝を曲げたり腕を伸ばしたり、ストレッチになるような動きをプラスして行うと良いでしょう。