2017.05.25 Thu 更新

赤ちゃんにはミルクや母乳以外の水分が必要?湯冷ましとは?

赤ちゃんは主に、粉ミルクや母乳から水分を摂取します。 人間は水での水分補給が必要と言われていますが、赤ちゃんに水での水分補給は必要ではないのでしょうか? 飲ませる場合の注意点などはあるのでしょうか? まとめてご紹介致します。

赤ちゃんに湯冷ましは絶対必要なの?

ミルクや母乳以外の水分補給に、湯冷ましというものがあります。
湯冷ましとは、名前の通り沸騰したお湯を冷ましたものです。
湯冷ましは、足りない水分を補う効果のほか便秘が気になるときや発熱時などにも効果的です。
哺乳瓶やスプーンを使って与えるようにしましょう。
月齢が上がれば、マグやコップなどで自分で飲めるようになります。

何を飲ませたらいいの?

赤ちゃんは、大人よりも新陳代謝が良く、たくさん活動するため、汗を大量にかきます。
基本的に離乳食が始まるまでは赤ちゃんの水分補給はミルクや母乳で十分と言われていますが、お昼寝後やお風呂上がり、頻繁に喉を乾いている時は、ミルクや母乳の時間以外の水分補給が必要になります。

ミルクや母乳以外の水分補給は必要なの?

湯冷ましの作り方

しかし、汗のかきすぎなどで水分不足が心配な時は、母乳を与えている方は母乳をあげても良いですが、粉ミルクの場合は、与える間隔が短すぎると消化器官に負担がかかるので、ミルクよりも湯冷ましを与えた方が良いでしょう。
ただ、水分のあげすぎは胃液が薄まって消化を妨げたり、腎臓にも負担がかかってしまうため、目安として1回に月齢×10mlの量を目安に、与えすぎに注意しましょう。

現代ではミルクの質が向上しタンパク質やミネラルの濃さが母乳に近づいてきたため、消化も良くなり湯冷ましで薄める必要はなくなりました。
また、赤ちゃんに必要な1日の水分量は体重1kgあたり150ml程度のため、ミルクや母乳だけで摂取が可能であり、余分な水分を飲ませることで、ミルクや母乳が飲めなくなってしまうことが懸念されるため、現代では湯冷ましは不要といわれています。

1970年代、粉ミルクでの育児が広がり、母乳での育児が減りつつあった頃はお風呂上がりや暑い時期などには湯冷ましを飲ませることが保健指導されていました。昔の粉ミルクは、タンパク質やミネラルが濃かったため、お風呂上がりや、暑い時期に湯冷ましを飲ませることで、タンパク質やミネラルを薄める必要がありました。

まとめ

水道水で湯冷ましを作ることが面倒でも、ミネラルウォーターを使うことはお勧めできません。
ミネラルウォーターにはミネラルが多く含まれていて、必要以上に摂取しすぎてしまいます。
面倒と感じる場合は、ウォーターサーバーを使うのがオススメです。少し冷ますだけで湯冷ましになるので、自宅にウォーターサーバーがある方は、そちらで作るとラクチンですよ。

作り方は簡単ですが、使う水には注意が必要です。水道水には殺菌作用のある塩素が含まれています。
塩素は人間に有害な物質であり、皮膚アレルギーやぜんそく、血管障害などを引き起こす危険性があると言われています。
この塩素を除去するために沸騰させますが、目安の時間は10分以上です。
沸騰時間が5分程度だと、塩素がトリハロメタンという別の有害物質に変化してしまい、かえって危険なので十分に時間を計って沸騰させてください。

1.水道水を沸かす(完全に沸騰させる)
2.人肌の温度になるまで冷ます

湯冷ましは、必ず摂取するべきものではありませんが、赤ちゃんの水分不足を補うためには取り入れて行きたいものですよね。
摂取量や、作る過程にもたくさん注意が必要ですが、喉の渇きが気になったり、大量に汗をかいたりしている時にミルク以外の水分補給として是非取り入れてみてくださいね。

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