2017.05.30 Tue 更新

「ルトラール」ってどんな病気で処方される薬?不妊治療への効果は?

不妊治療を受ける際、色々な薬を処方されることがありますが、その中の一つに「ルトラール」があります。 ルトラールは女性ホルモンに作用し、妊娠しやすい身体へとサポートしてくれます。 今回は、ルトーラールの特徴や効果についてご紹介いたします。

黄体ホルモンが不足することによって、ホルモンバランスが崩れると様々な書状が現れます。
しかし、ルトラールを服用することで黄体ホルモンの働きを助けるので、次のような症状に効果が期待できます。

どんな効果があるの?

生理不順や不妊の治療として処方されるのが「ルトラール」で、「クロルマジノン」を主成分としている合成黄体ホルモン剤です。
人工的に作られた合成黄体ホルモンですが、体内に入ると黄体ホルモンと同じ働きをします。

この女性ホルモンの分泌量が変化することによって、生理の周期が作られます。
しかし、卵巣が正常に機能しなかったり、ホルモンバランスが崩れていたりすると、月経異常などの原因となり、不妊にもつながってしまいます。

女性の体内では、2つの女性ホルモンが働くことで妊娠するための準備をしています。
「エストロゲン(卵胞ホルモン)」は排卵に向けて卵胞を成熟させ、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を厚くします。
「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は排卵が起こった後に基礎体温を上げ、妊娠を継続できる王に子宮内膜の状態を維持します。

ルトラールって何?

機能性子宮出血とは、ホルモン濃度が変化することによって起こる異常出血で、生理が長かったり回数や量が多かったりという症状が現れます。
機能性子宮出血がある場合、多くの場合排卵が起こらないので妊娠を望んでいる場合には治療が必要です。

機能性子宮出血

過小月経や過多月経などの「月経量異常」、月経が起こらない「無月経」、生理周期が乱れる「月経周期異常」などの改善が期待できます。
それ以外にも月経困難症の改善のために処方されることがあります。

月経異常

副作用はあるの?

卵巣機能不全が起こると生理周期が乱れたり排卵障害を引き起こしたりします。
また、黄体機能不全が起こると正常に黄体ホルモンが分泌されなくなります。
どちらも不妊の原因となりますが、ルトラールで黄体ホルモンの働きを助けることで、妊娠の可能性を高めることが出来ると言われています。

卵巣機能不全・黄体機能不全

先程もご紹介した通り、黄体ホルモンには子宮内膜を厚くし維持させる働きがあります。
なので、ルトラールを継続的に服用することで子宮内膜が剥がれにくくなるので、「機能性子宮出血」に有効だと言われています。

比較的軽い症状で治まる事が多いですが、症状が出た場合には適切な対処を行うことが必要なのですぐに医師に相談するようにしましょう。

・発疹
・食欲の低下
・下痢
・嘔吐
・腹痛
・不正出血

ルトラールを服用することによって起こる副作用には、次のようなものがあると言われています。

・ふくらはぎの痛み
・胸の痛み
・激しい頭痛

また発症確率は約0.1%未満と低いですが、脳、心臓、手足などに血栓症が現れる場合もあります。
心筋梗塞や脳梗塞などにつながる可能性がありますので、注意しましょう。
次のような症状がある場合には、血栓症が起こる前触れとして現れている彼末位がありますので、すぐに病院を受診するようにして下さい。

まとめ

不妊につながる月経障害や機能性子宮出血、卵巣機能不全などに対して有効なルトラールですが、薬の一種なので副作用が起こる可能性もあります。
しかし、比較的軽い症状で治まることがほとんどですし、適切に対処すれば問題ありません。

医師の指示に従って、適切に服用すれば妊娠しやすい身体に近づくことができますので、用法用量を守って正しく服用するようにして下さい。

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