化学流産がそう呼ばれる理由としては、妊娠したという化学的反応が得られたにもかかわらず、その後生理上の出血があり、「胎嚢」が確認できないためです。
最近化学流産が増えたとされていますが、これは市販の妊娠検査薬を使用する方が劇的に増えたため、それに伴い増加したものと考えられています。
化学流産って呼ばれる理由は?
医学的に言うと、化学流産は流産とはみなされていません。
流産というからには、まずは妊娠しているという状態が、医師により医学的に確認されなければならないからです。
流産というのはあくまでも、妊娠が確認され、胎芽の成長が認められたあとに、なんらかの理由により妊娠の継続が阻まれた状態のことをいいます。
化学流産とはその一歩手前で、うまく着床できなかった状態です。
通常の「流産」は、一度エコー検査で胎嚢が確認できたあと、妊娠22週未満の時期に「胎児(胎芽)が見られない」もしくは「心拍が認められない」場合に診断されるものですが、検査薬で陽性が出たあと、産婦人科でエコー検査を受け、赤ちゃんを包む「胎嚢」という袋が確認できないことで化学流産と判明する場合がほとんどです。
その他、陽性反応を確認んした後、生理状の出血があり、化学流産とわかる場合もあります。
化学流産というのは受精はしたものの、着床が続かなかった状態をいいます。
例えば、妊娠検査薬が陽性反応を示したものの、エコー検査で妊娠が確認できる前に流産してしまった状態が化学流産と呼ばれています。
化学流産とは?
通常の妊娠検査薬が正しい反応を示すのは、「妊娠4週以降」とされています。
これは生理予定日を1週間過ぎた時点のことです。
また胎嚢は、「妊娠5~6週以降」に確認することができるようになる場合がほとんどです。
この期間に妊娠が中断=着床しない場合は「化学流産」となります。
化学流産が起きる時期とは?
化学流産を経験すると、妊娠がわかり期待が高まった後化学流産がわかったその反動で、戸惑ったりショックを受ける方も多いようです。
とはいえ、流産というものはさまざまな要因があり、問題を特定することは難しいと言われています。
また、化学流産が起こる確率は決して少なくありません。
妊娠を強く希望している女性ほど、妊娠検査薬を早く使ってしまうものですが、残念ながら化学流産と判明しても未然に防げるものではないので、自分を責めすぎないようにしてくださいね。
化学流産が起こる原因としては、受精卵の染色体異常や、着床障害など子宮の状態が受精卵にとって最適ではなかったことなどが挙げられます。
何度も流産を繰り返すという場合には、着床障害が疑われます。
その場合の原因としては、子宮内膜が十分な厚みを持っていないことなどが考えられます。