2017.09.04 Mon 更新

子供が成長するにつれて耐性のつくアレルギーと耐性のつきにくいアレルギーがあるって本当?

人が生きていく上で食べることはとても重要ですが、徐々に食物や金属・花粉など様々なアレルギーがそれぞれにあることがわかっていきます。 また、その症状の程度や許容量も様々で、自分の子供のアレルギーには特に敏感になりますよね。 アレルギーの中には成長するにつれて耐性がつくものとそうでないものがあるってご存知でしょうか。 本日は「耐性のつくアレルギーとつきにくいアレルギー」についてご紹介します。

アレルギーというのは、有害な細菌やウイルスなどの病原体から自分の体を守るための「免疫」というシステムによるものです。
人それぞれ様々なアレルギーがあり、食物アレルギ-以外にも例えば金属アレルギーや花粉症などがあります。
これらは本来、体を異物から守るためですが、これが食物や他の物質を異物と体が認識してしまい、過剰に反応を起こしてしまうのが、アレルギー反応です。

まずはじめにアレルギーとは

近年では、メディアでも花粉症などが大きく取り上げられ、現代病のように考えられている風潮もあります。
これは、日本ではアレルギー患者は増加傾向にあり、他の発展途上国では特に増加は見られて居ません。
日本での環境を考えたときに、清潔すぎる環境で育つことによって免疫機能の発達になんらかの影響を与えているのではないかと考えられているためです。

アレルギーは成長とともに耐性がつくものもある!

そもそも子供が食物アレルギーが多い原因として、消化器官が未成熟の段階で、アレルゲンであるタンパク質を消化しきれず異物とみなしてしまうことが一つの要因ではないかと考えられて居ます。
この場合、消化器官が成長に伴い発達することによって原因物質に対して耐性がつく可能性が高いとされています。

耐性がつくものとしては以下のような食材があげられます。

小麦

卵白は生のものも加熱したものもアレルギーを起こす力が強く、反対に加熱した卵黄は弱くなることが分かってきています。

小麦アレルギーはパンや麺、おやつなど小麦を使った食品を摂りすぎるために発症していると考えられています。
醤油などにも原材料に小麦が使われていますが、醸造の過程で小麦タンパク質が完全に分解されるため除去する必要はありません。

牛乳は、加熱してもアレルゲンが壊れにくく、アレルギー反応のおこしやすさは変わリません。
また、似た症状で「乳糖不耐症」と間違われる場合があり、こちらは腸に乳糖を分解する酵素が少ないことによるものであり、消化不良となりお腹がゆるくなるものです。

これらは食物3大アレルゲンと呼ばれていますが、約8割が就学前にはアレルゲンに対して反応を起こさなくなる「耐性化」があるとされています。
ただ必ずしも耐性がつくというわけではありませんので、注意深く経過を観察することが大切です。

逆に耐性がつきにくいものもあります。

ピーナッツ・魚介類・果実やそばなどの種子類のアレルギーは、耐性化しにくいアレルゲン食品として知られています。
また、幼児期後半以降(成人も含む)に発症した食物アレルギーは耐性がつきにくいとされています。

耐性がつくまではアレルギーと上手に付き合っていきましょう。

家ではお母さんが気をつけてあげることができますが、幼稚園・保育園、小学校など成長するにつれ外部へもアレルギー児への事前に伝え、配慮してもらう必要が出てきます。
もしアレルギー症状が起こったときに備えて、内服薬や自己注射薬などの取り扱いについても話しておくと安心でしょう。

その他、傾向免疫療法といって症状が誘発される量を調べ、その量を基準に、専門医の管理のもとで、段階的に食べる量を増やしなから耐性を獲得する取り組みが注目されています。
今まで重い食物アレルギーに耐性獲得をあきらめざるえなかった方でも、この方法で耐性を獲得できる可能性があることもあり、期待されることも多いのですが、アナフィラキシーショックなどの症状を誘発する危険性があるため、とても注意が必要です。また、少しでもアレルゲンを摂取し続けることは耐性がつくまでその症状と戦い続けなければなりません。
アレルギーを起こした子供にとってそれが最善の策なのかよく考えた上で、必ず専門医のもとで治療として行う必要があることを忘れないようにしましょう。

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