立ち仕事をしているから流産しやすいというような科学的なデータはありません。
調節的に立ち仕事が流産を引きおこすとは考えられていませんが、長時間立っていることで足がむくんだりお腹の張りを感じたりする時には、休憩をとるようにしましょう。
立ち仕事でリスクは高くなる?
妊娠初期にどれだけ気をつけて過ごしていたとしても、流産してしまう確率が高いことを知っておくようにしましょう。
妊娠初期の内、特に妊娠12週目までは自然流産の可能性が高く、自然流産全体の約8割程度を占めます。
妊娠12週目までの流産を「早期流産」と言いますが、その原因の多くは胎児側の染色体異常などだと言われています。
妊娠15週6日目までの時期を「妊娠初期」と言います。
この時期は胎盤や赤ちゃんの中枢神経、器官などが作られている時期でまだお腹のふくらみは目立ちません。
妊娠初期は流産しやすい?
妊娠初期の立ち仕事で注意することは?
しかし、下半身が冷えることで子宮の血行が悪くなると、胎児に栄養や酸素が十分に送れなくなり、胎児の発育に悪影響が出る可能性もあります。
長時間立ちっぱなしになることで血行が悪くなることもありますので、適度に休憩をとりながらにするようにしましょう。
妊娠初期には流産だけでなく、流産の手前の状態である「切迫流産」が起こることもあります。
切迫流産の原因は特定できないことが多いので、ママが気をつけて予防することは難しいでしょう。
妊娠したからと言って職場に迷惑をかけてないか心配…
一日中立ちっぱなしにならないようにし、休憩をこまめに取るようにしましょう。
また、お腹が張ったり立ちくらみやめまいがしたりしたら休ませてもらうようにするなど、その時の体調に合わせて対策を取ってくださいね。
立ち仕事は絶対にしてはいけないというわけではありません。
しかし、長時間立ちっぱなしになるのは避けたほうが良いでしょう。
妊娠による体調の変化や体力は個人差も大きいので、自分の体調などを考えながら働き方を上司に相談してみてください。
妊娠初期はつわりがあったり体調が変化しやすかったりするので、周りのヒトに不要な心配や迷惑をかけないように、立ち仕事以外の場合でも、妊娠が分かったらすぐに職場の上司には報告しておきましょう。
「報告は安定気に入ってから」と考える方も多いでしょうが、働き方を変えてもらったり退職や産休中の人員配置を考えたりする必要もあるので、上司には伝えておくのがオススメです。
妊娠中にどうしても今の仕事内容がキツイと感じる時には、配属先の変更や勤務時間の変呼応などを相談してみてください。
その時には医師から診断書をもらったり、母子手帳内の「母性健康管理指導事項連絡カード」に記入してもらったりすることでスムーズに伝えることが出来ます。
この診断書やカードは、適宜の休養が必要、通勤時間がラッシュアワーにかからないようにするなど、医師からの指導内容が明確に伝えるためのものです。
まとめ
おなかのなかに授かった赤ちゃんに悪い影響が出てしまうとしたら、それらのリスクから守ることができるのはママしかいません。
仕事も大切かもしれませんが、赤ちゃんとママ自身の事も考えて決めてくださいね。
男女雇用機会均等法に定められている内容では、妊娠中に医師から指導があった場合には、会社側は勤務時間や仕事内容の変更などの配慮をするようにとなっているので、周りのヒトに迷惑をかけてしまうのでは…と心配しすぎずに伝えるようにしましょう。
立ち仕事をしているからと行ってすぐに退治に影響が出るわけではありませんが、妊娠初期はとてもデリケートな時期なので、無理はしないようにしましょう。
つわりなどの症状が辛いことも多いので、自分の体をと相談しながらなるべく無理がかからないように過ごしてくださいね。
今まで普通に行なってきた仕事内容でも、妊娠してしまうと難しくなることがあります。
でも、妊娠したからといってすぐに仕事内容を変えることができないのも現実でしょう。