2016.05.19 Thu 更新

どんな場合が帝王切開になるの?そのリスクとどんなケースかをまとめました。

帝王切開は、お母さんと赤ちゃんのどちらかに何らかの問題があり、経膣分娩が困難な場合に、選択できる出産方法です。経膣分娩で出産するよりも帝王切開の方がリスクが少ない場合に施行されますが、帝王切開も必ず安心というわけではありません。どんなリスクが伴うのか、どんな時に帝王切開での分娩となるのか、知っておきましょう。

緊急帝王切開

予定帝王切開は、妊娠中の検査により何らかの理由があって経膣分娩が無理なため、帝王切開で取り出す方法へ切り替え事前にそれに向けて準備するパターンです。

予定帝王切開

まずは帝王切開についての説明をしておきたいと思います。
お腹と子宮を切開して赤ちゃんを取り出す分娩方法を、帝王切開といいます。まず大きく分けて、2パターンあります。
予定日を決めておいて手術を行なう、予定帝王切開と急遽帝王切開に切り替えて出産する、緊急帝王切開です。
基本的にどちらも子宮切開しているので、次に出産時も帝王切開になる可能性が高いです。
また、帝王切開で出産できるのは、3回までという基準が一般的です。

帝王切開について

予定帝王切開になる場合

一口にどのような場合といっても、上記で説明したように2パターンありますので、それぞれで違います。

どのような場合が帝王切開になるのか

緊急帝王切開はお産の途中で赤ちゃんの心音が下がったり、胎盤が剥離してしまった場合など、緊急だと判断された場合に切り替えられ取り出す方法です。

双子だった時

成長には個人差がありますが、あまり成長が見られない場合は、胎盤機能の低下が考えられ、帝王切開になる場合も。
また、4000g以上で大きい場合も難産を避ける為に、可能性が高くなります。

赤ちゃんの成長が遅い、または結構大きい

例えば逆子など。赤ちゃんは通常、子宮の中で頭が下となっていますが、足が下になっている場合を逆子といいます。
他にも、横たわっている状態を横位といいます。このように診断された場合は、帝王切開になる可能性が高いです。

赤ちゃんの位置に異常がある

検診で双子が分かった時点で予定帝王切開になります。
赤ちゃんの頭が下を向いていて正常胎位であれば、普通分娩も可能ですが、最近は予定帝王切開が多いです。

赤ちゃんの心拍が急に下がった

緊急帝王切開になる場合

心拍が急に下がり、胎内にある赤ちゃんがこれからの陣痛ストレスで危険がありそうだと判断された場合は帝王切開になります。

よく聞く話ですが、へその緒が赤ちゃんに絡まったりした場合は酸素がきちんと送られず、危険な状態になりますので、緊急帝王切開です。

へその緒との問題発生

分娩の長期化

まず帝王切開で赤ちゃんに危険が及ぶことはありません。ですので、安心して下さい。
またお母さんへの影響ですが、やはりお腹と子宮を切開する訳ですから少なからずリスクはあります。
まず切開にあたり麻酔を打ちますが、人によってはショック状態になる人もいらしゃいます。
それに、自然分娩比べて自由に動けず、入院で寝たきり状態が続きます。
その際、血行が悪くなって肺血栓塞栓症を起こしやすくなるというリスクもあるようです。
術後は、痛みが激しい場合があったり、次回の妊娠時に前置胎盤や癒着胎盤になりやすい等少なからずリスクはあります。

帝王切開に伴うリスク

陣痛経過から2〜3時間以上も分娩が進ばない場合も、緊急帝王切開に切り替わります。

ただ、帝王切開することで、どのようなリスクがあるかはきちんと理解しておいて損はないと思います。

ですが、帝王切開も立派な出産手段の一つです。
ネガティブなイメージを持っている方もいるかもしれませんが、無用なリスクを避け赤ちゃんを安全に生み出すためには必要な手段ですし、ネガティブな影響を与えるということもありませんので、何も恥ずかしがったり、必要以上に恐れたりする必要はありませんよ。

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