2016.07.04 Mon 更新

帝王切開って?手術の流れや時間

分娩には、赤ちゃんが産道を通って膣から生まれる「経膣分娩」とお母さんのおなかを切って赤ちゃんをとりだす「帝王切開」の二種類があります。 妊娠中や分娩時に何かしらのトラブルがあれば帝王切開での分娩になりますが、どんな手術なのでしょうか?あにか特別に準備が必要なのでしょうか? 今回ご紹介する内容が参考になると嬉しいです。

予定帝王切開

帝王切開での分娩になるかどうかは医師の判断で決まります。
その判断を行うタイミングによって「予定帝王切開」と「緊急帝王切開」の2つにわかれます。

帝王切開の種類

妊娠中、出産時に何かしらのトラブルで医師が経膣分娩がむずかしいと判断した場合、帝王切開での分娩になります。
麻酔をかけてお母さんのおなかと子宮壁を切り開き、赤ちゃんを直接おなかの中から取り出します。

経膣分娩のように陣痛似あわせての出産では済みます。

帝王切開とは?

赤ちゃんの心音が弱まっていたり、先に胎盤が剥がれてしまう常位胎盤早期剥離の可能性があったり、赤ちゃんが産道をうまく降りて来られない時だけでなく、妊娠高血圧症候群や子宮破裂の可能性があるなど、母体に危険が及ぶと判断された場合にも緊急帝王切開が行われます。

経膣分娩を予定していたが分娩中にトラブルが起こり、急遽帝王切開が必要になった場合には「緊急帝王切開」が行われます。

緊急帝王切開

主に、巨大児、双子や三つ子などの多胎妊娠、前置胎盤等の場合は帝王切開での分娩を行う事が多いです。
赤ちゃんがおなかの中で十分に大きくなった、37週〜368週頃に手術の予定が組まれます。

妊娠中の検診によって経過を見ながら、経膣分娩が難しい、帝王切開の方が安全であると医師が判断した場合には、予定日を決めて帝王切開での分娩を行います。

局所麻酔であれば術中も意識があるので、取り出された赤ちゃんの産声を聞いたり、出産後すぐに対面したりすることもできます。

手術前には静脈の確保と輸血の準備が行われます。
その後、下半身の局所麻酔を行いますが、お母さんや赤ちゃんの状態によっては全身麻酔になることもあります。
麻酔が十分に聞いたことを確認したら、いよいよ下腹部の皮膚と子宮壁が切開されます。
切開してからは平均で2〜3分程度で赤ちゃんが取り出されます。

予定帝王切開でも緊急帝王切開でもその内容はほぼ同じです。

帝王切開ってっどんな手術なの?

赤ちゃんを取り出した後には切開した箇所を縫合します。
子宮壁は溶ける糸を使用します。
お腹の皮膚は糸で縫う場合とステープラーと呼ばれる医療用のホッチキスで閉じる方法があります。
麻酔がきいているので、術中に痛みを感じることはほとんどありません。

手術時間は個人差もありますが、およそ1時間ほどで終了します。

手術後はどうなの?退院の時期は?

手術後に麻酔が切れてくると傷口に痛みを感じるようになります。
痛みにも個人差はありますが、2〜3日は安静にしておく必要があります。
痛みが強い時には医師に相談して痛み止めを処方してもらいましょう。

抜歯は手術後1週間くらいで行われます。
その後診察を行い、問題がなければ退院できます。
特に問題がなければ、入院期間は8〜10日程です。

手術の翌日からは食事が取れます。
おもゆなどの流動食からはじめて徐々に普通食へ切り替えていきます。

帝王切開だと母乳が出にくいの?

帝王切開でも、生まれてすぐの赤ちゃんとふれあい乳首を吸わせると、その刺激によって母乳が出るようになります。

赤ちゃんへの影響は?

しかし、最近では帝王切開でもカンガルーケアを行ったり、最初の授乳がすぐに行える産院が多いので、できるだけ早い授乳の開始ができますんどえ、帝王切開だからといって心配する必要はありません。

以前は麻酔から覚めるのに時間がかかったり、母体へのダメージが大き買ったりしたので、手術後しばらく授乳を避ける事があり、帝王切開だと母乳が出ないと言われていました。

麻酔を使うことによる影響を心配するお母さんも多いですが、局所麻酔だとほとんどありません。
もし全身麻酔になっても麻酔の影響で赤ちゃんが眠ったまま取り出されたり、一時的に呼吸が弱くなったりすることはありますが、時間とともに麻酔が覚めれば問題はありません。

もともと帝王切開は赤ちゃんやママの身体絵hの負担を減らすために行われるものですので、赤ちゃんへの悪影響もほとんどありません。

いかがでしたか?
経膣分娩でも帝王切開でも大切な赤ちゃんを迎えるための分娩であることに変わりはありません。
急に帝王切開が必要になっても慌てる必要はありません。
しかし、妊娠中や出産直前にはいつどんなトラブルがあってもすぐに対処できるように、できるだけ早めに入院準備や出産に必要な物を揃えておきましょう。
一番大切なのはあまりピリピリせずに、リラックスして出産に臨めるようにすることです。

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