2016.10.30 Sun 更新

射精から受精までの時間ってどのくらい?精子の動きや速さって?

妊娠するために絶対必要なのが、卵子と精子が出会って結合することです。 でも、体内に射精された精子ってどんな動きや速さで移動して卵子と出会うのでしょうか? 意外と知らない人も多い、射精から受精するまでの時間や精子の動きについてまとめてご紹介いたします。

射精から受精までの時間

卵管膨大部は卵管の中で最も広い場所で、卵管の一番奥にあります。
支給内腔から卵管までがおよそ7cm、卵管がおよそ10cmあるので、精子は卵管膨大部までおよそ17cmの距離を移動していくことになります。

性交時に射精すると、一般的には数千万〜数億引き物精子が膣内に侵入します。
精子の大きさはおよそ50μmで、秒速35〜50μmの速さで膣内を移動しながら、卵管膨大部を目指します。

射精後の精子ってどのくらい動くの?

射精後15分ほどかけて卵管まで到達した精子は、その後およそ10cmの卵管を通って卵管膨大部に到達します。
卵管に入ってから卵管膨大部に到達するまでには30分以上かかると言われており、射精から受精可能な場所に移動するだけでも約1時間かかるとされています。

女性の膣内は強い酸性の状態で、最近やウイルスの侵入を防いでいます。
しかし、精子は酸性に弱く、膣内で生存して移動するだkでも大変なのです。

精子にとって膣内は過酷

また、精子は女性の体内に入った時点では受精能力がなく、約5〜6時間かけて受精可能な状態に変化していきます。
なので、射精してから受精可能になるまでには6〜7時間程度かかるのです。

しかし、精漿で守られている精子も、子宮頸管に入る頃までには射精時の1/100程度にまで淘汰されます。

そこで精子は、前立腺や精嚢で作られる「精漿(せいしょう)」と言われるアルカリ性の液体と一緒に発射され、膣内の酸性から守られます。
精液の粘り気が強くゼリー状になっていることが有りますが、これも精漿が変化したもので、粘り気が強いほうが長く膣内にとどまることが出来るためと言われています。

精漿は徐々にサラサラの液状に変化しながら進み、子宮頸管に入っていきます。
子宮頸管で分泌されている頚管粘液は、通常であれば精子を子宮の奥へと運んでくれますが、頚管粘液内に抗精子抗体が含まれている場合には、侵入が阻止されてしまいます。

抗精子抗体とは精子を異物だと判断して、攻撃してしまうアレルギーの一種です。
この抗体が女性の体内で作られていると、不妊の原因にもなります。
抗精子抗体が作られる原因は、はっきりと判明していません。

また、子宮内の白血球が精子を異物とみなして攻撃してくるので、子宮内に侵入する頃には、1000個以下にまで精子が淘汰されます。

卵管へと進む

子宮内に入った精子は、子宮から左右につながっている卵管に進んでいきます。
精子は卵胞液のニオイを頼りにどちらに進むかを判断しているといわれ、排卵が行われている卵巣の方向に進み卵管膨大部を目指します。

この間にも精子の淘汰は続き、卵管膨大部に到達できるのは数十〜数百個です。
その間にハイパーアクチベーション(超活性)を起こし、卵子を取り囲んでいる透明膜に潜り込むための準備をします。
ハイパーアクチベーション(超活性)が起こると、それまでの直進運動からジグザグ運動へと変化します。

受精

卵子が卵巣から排出されて卵管膨大部まで到達すると、精子たちは卵子を取り囲みます。
そして、卵子の中に入っていくために、自身の頭部を保護していた外膜を破り、「ヒアルロニダーゼ」と「アクロシン」という卵子の透明膜を溶かす酵素を分泌します。

一番早い精子が卵子の透明膜を通過し、卵子の核となる原形質膜に着くと、その瞬間に透明膜は他の精子を通さないように声質を変えます。
これらのは働きは「先体反応」と呼ばれています。

いかがだったでしょうか?

精子と卵子が結合すると妊娠するということはわかっていても、これだけの過酷な状況を乗り越えて精子が卵子のもとにやってくると考えると、神秘的に感じますよね。
いくつもの試練を乗り越えて受精卵が出来ることは、まさに生命の奇跡です。

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