2016.11.04 Fri 更新

無月経ってどういう状態?妊娠は出来る?原因や症状、治療法について

生理がなかなか来ない…そんな時に気になるのが「無月経」ですよね。 その名の通り月経がない状態を無月経といいますが、何が原因んで起こるのでしょうか? また、無月経の状態でも妊娠することは出来るのでしょうか? そこで、今回は無月経の原因や症状、治療法などについてまとめてご紹介いたします。

続発性無月経

日本では平均12歳で初潮を迎え、ほとんどの女性が14歳までに初潮があるといわれています。
しかし、まれに18歳になっても初潮が来ない方もいて、この場合には原発性無月経と言われます。

原発性無月経

本来であれば月経があるべき女性に月経が起こらない状態のことを「無月経」といいます。
また、無月経は「原発性無月経」と「続発性無月経」の2種類に分けられます。

無月経って?

原発性無月経の原因と症状

しかし、この月経に必要なホルモンがうまく働かなくなると、月経が起こらなくなり無月経の状態になります。

女性の体は妊娠に向けて周期的に子宮内膜を作り出し、妊娠しなかった時には剥がれ落ちて排出します。
これが月経で、通常は月に一回程度の周期で起こります。
この働きには女性ホルモンが関係しており、卵胞の成長・排卵・子宮内膜の充実・排出などにも深い関わりがあります。

無月経の原因

以前は生理が継続して来ていたのに、何かしらの原因で3ヶ月以上生理がない状態を続発性無月経と言います。
妊娠・授乳・閉経によって生理がない状態も続発性無月経に含まれますが、これらの場合には「生理的無月経」と呼ばれ、治療の必要はありません。

続発性無月経の原因と症状

また、膣中隔や腟欠損などの子宮や膣の欠損も無月経の原因となります。
これらの原因での無月経の場合には、子宮には月経を起こす機能があるのに経血が外に出ていくことが出来ないため、月経が無くても生理痛のような症状を感じることがあります。

原発性無月経は染色体異常やホルモン分泌以上などによって、卵巣が清浄に機能していないことが主な原因だと言われています。

満18歳を迎えても初潮がない状態です。
しかし、乳房の発達が遅いなど、月経がないこと以外の症状もある場合には、単に初潮が遅れているということも考えられます。

精神的に強いストレスを受けることや、過激なダイエット、過度な運動、過食や拒食などの摂食障害が原因で続発性無月経が起こると言われています。
卵子は卵巣で成熟しているのに、視床下部が機能不全を起こしてしまい、無月経になるのです。

無月経の原因になる高プロラクチン血症とは

また、人工中絶や流産によって子宮の裂傷が起こっていたり。ホルモン治療などを受けている場合にも続発性無月経は起こりやすいようです。

様々な原因がありますので、まずは診察を受け、原因を知ることでその後の治療方針を決めることが大切です。

下垂体の機能低下が起こるシーハン症候群や、卵巣の機能低下をさせる「多嚢胞性卵巣症候群」も続発性無月経の原因になると言われています。

高プロラクチン血症が起こっている場合には、妊娠していないときでも母乳が出ることもあり、「無月経・乳汁漏出症候群」ともいわれることがあります。

プロラクチンとは、授乳時期に母乳を作り出し、同じ時期に排卵が起こらないように抑制することで、育児期に次の妊娠をさせないという働きのあるホルモンです。

出産していなくて授乳期でもないのに、プロラクチンの値が高くなると、「高プロラクチン血症」と呼ばれ、無月経を引き起こす可能性があります。

無月経でも妊娠できる?

妊娠をするためには排卵があることが絶対条件です。
ただ、無月経の状態でも排卵をすれば妊娠する可能性はあるので、無月経中でも妊娠を下とおいう人もいます。

無月経の治療法って?

しかし、無月経の症状がある時には自然な排卵が起こる確率は低く、妊娠することは難しいとされていますので、原因を突き止めて適切な治療を行い、清浄な排卵・月経の周期を取り戻すことが妊娠への近道です。

しかし、過度に体重が落ちている場合には、適切な体重に戻すことが優先されます。
体重がもどることで、自然にホルモンバランスが整って月経が回復することもあるようです。

無月経の原因には様々なものがあり、その原因に応じて治療が行われます。
過激なダイエットやストレスなどが原因の場合には、ホルモン剤の投与によって排卵を促して月経を再開させるホルモン治療が行われることが多いようです。

病院で受ける治療以外にも、禁煙やストレス解消、規則正しい生活で睡眠時間を十分に確保することがなどで無月経が改善されることがあります。

病気が原因で無月経が起こっている時には、まずはその病気を治療する必要がありますので、医師と相談しながら治療に取り組むようにしましょう。

まとめ

無月経には様々な原因があり、生理がない事以外に症状がない場合も多いので、ついつい治療を行わずに放置してしまう人もいるようです。
しかし、月経がない期間が長くなるほど卵巣の機能は低下していきホルモン療法などの効果も薄くなってしまうようです。

早めに生活習慣の改善などを行う事で、自然に回復することもありますので、3ヶ月以上生理が来ていないなと気づいた時にははや前に産婦人科を受診するようにしましょう。

ランキング

ページトップへ