2016.11.08 Tue 更新

産後のお母さんを悩ませる「むくみ」。原因と対処法は?

むくみは医学的に「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれています。 産後のむくみは「一時的なもの」で「産後3週間ほどで治まる」と言われているのですが、あまりの酷さに治まる気がしないと不安になると思います。 そんな時は、自分のできる範囲でも対策を取ってむくみに対処するようにしましょう。 今回は「産後のむくみの原因と対処法」についてご紹介します!

体内の水分バランスの崩れ

産後は体調の変化や育児で睡眠不足や運動不足になりがちです。
産後に陥りがちな睡眠不足や疲労は、代謝が悪くなり、老廃物の排出がされにくくなっていきま。
また、運動不足になると血液の循環が悪くなり、代謝がどんどん低下していきます。
代謝がどんどん悪くなるので、むくみの原因になります。

運動や睡眠の不足による代謝の低下

多くの産後の方を悩ませる産後のむくみ。
この産後のむくみを引き起こす原因、は以下の通りです。

産後のむくみの原因

むくみの対処法

便秘になると、体内に有毒なガスがお腹にたまり、下腹部の血流を圧迫したり、ガスの一部が体内に吸収され、老廃物となります。
この老廃物が原因になり、産後のむくみになってしまいます。

便秘による血行不良と老廃物の増加

妊娠中は赤ちゃんに栄養素を与えるために血液量が通常時の約1.5倍になると言われています。
この通常より増えた水分が、出産によって一気に体外に排出されるので、体内の水分が急激に失われてしまい、水分バランスが崩れてしまいます。
急激になくなったことにより、身体の防御本能が反応して、水分を溜め込もうとします。
そうして、必要な量以上の水分を溜め込んでしまって、産後のむくみになるのです。

カリウムを積極的に摂取する

塩分を多く取り過ぎてしまうと、身体が体内の濃度を薄めようと、水分を多く溜め込んでしまいます。
そうして、排出もしにくくなってしまいます。
減塩を心がけてくださいね。

減塩を心がける

産後の身体はとってもデリケートです。
辛い産後のむくみは、身体に無理のない方法で対処するようにしてください。
対処法は以下の通りです。

カリウムは余分な塩分を尿と一緒に排出する働きがあります。
塩分の取り過ぎはむくみの原因になるので、積極的に摂取するようにしてくださいね。
塩分を摂り過ぎたからと言って、大量にカリウムを摂取するのは身体によくありません。
塩分を控えめにして、カリウムを適量に摂取するようにしてくださいね。

産褥体操をする

タオルを丸めたものやクッションなどに足を乗せて、足を高くして寝るようにしましょう。
あまり高くし過ぎると逆効果になってしまうので、10センチ~15センチほどの高さを目安にしてくださいね。
足を高くすることは、血流を助け、むくみを解消する働きがあります。

寝る時は足を高くして

身体を温める

産褥体操は産後、身体に問題がなければすぐに行える軽い運動です。
この体操は産後の筋肉を整えるだけでなく、血行が良くなることでむくみの改善にも役立ちます。
助産師さんや看護師さんなどと相談して、教わりながらスタートしましょう。
自分の体調を優先しながら、無理をせずに様子を見ながら行ってくださいね。

身体を温めることで、血行が良くなり、むくみの改善につながります。
足湯や半身浴がオススメですよ。
飲み物で温める場合は、ノンカフェインのものを選んでくださいね。

むくみが長引く、しびれなどがある場合は病院へ受診を!

いかがでしたか?
産後のむくみは、体内に過剰に水分を溜め込んでしまったことによって起こるものがほとんどです。
自分でできる対処法をとって、むくみを解消していってくださいね。

むくみが2〜3ヶ月ほど経っても改善しない、しびれが出てきた等、異変が合った場合は受診してください。
また、妊娠高血圧症候群であった方は注意するようにしてください。
むくみの他に高血圧や頭痛、息苦しさがある場合は腎臓や心臓などに異常があるかもしません。
その場合、早めに受診をするようにしてくださいね。

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