2016.12.04 Sun 更新

子供の副鼻腔炎について。赤ちゃんに現れる症状と対策

子供はよく風邪を引きますし、鼻水もたくさん出ますよね。また鼻水かと思って放置しておくと、副鼻腔炎を起こしてしまうかもしれないことは知っているでしょうか?一度かかってしまうと再発率も高く、慢性化や合併症もあり得ます。子供は自覚がない分、ママやパパがどんな病気か知っておくことが大事です。今回は副鼻腔炎の症状と対策についてまとめました。

よくある原因としては、インフルエンザ菌や肺炎球菌により感染することです。
多くの子供は鼻の穴から鼻の奥(副鼻腔)までの距離が大人と比べて短いため、風邪にかかった上で発症する確率が高いようです。
また、風邪以外にもアレルギー性鼻炎で鼻づまりがひどくなり、副鼻腔炎が発症することや、百日咳、はしかなどから併発する場合もあり得ます。

副鼻腔炎の原因は?

そもそも副鼻腔炎とは、鼻の穴の奥にある副鼻腔に細菌が入り炎症を起こして膿がたまってしまう病気で、「急性副鼻腔炎」と「慢性副鼻腔炎」があります。
副鼻腔炎は放置しておくと他の病気との合併症を引き起こす可能性があります。

風邪を引き起こすウイルスは200種類以上とも言われていますが、その多くは鼻や口の粘膜から感染し増えていきます。
特に小さな子供の鼻水は薬でもなかなか治らない場合もあり、副鼻腔炎になってしまっていた、というケースも多くあるようです。

副鼻腔炎ってどんな病気?

副鼻腔炎を鼻水の色で見分ける

まれに炎症が眼や脳にまで広がり、視力が落ちたり、意識障害が起こったりすることがあります。
副鼻腔炎の症状が見られたら、できるだけ早めに病院を受診するようにしましょう。

・黄色い粘り気のある鼻水が出る
・鼻水、鼻づまり
・頭痛
・顔面の痛み
・咳や痰が出る
・赤ちゃんが鼻づまりでミルクが飲めない

副鼻腔炎を発症すると、次のような症状が現れます。
急性副鼻腔炎は風邪を引いた後に起こることが多いので症状には注意しておきましょう。

副鼻腔炎の症状

白っぽく粘り気のある鼻水

気温の変化やほこり、ハウスダストなどの刺激でも起こる「アレルギー性」のものです。
細菌やウィルスを洗い流そうとしている場合が多いです。
発熱や咳が無いなら様子をみましょう。

透明でサラサラした鼻水

風邪の症状です。ウイルスに感染している場合に見られます。
無色透明の鼻水に比べて鼻づまりを起こしやすくなります。

慢性化と合併症に注意

風邪の場合であれば死んだ細菌やウィルスが入っているためで、治りかけに多くみられます。
もし副鼻腔炎にかかっている場合は、副鼻腔に膿が溜まっているためです。
なるべく早く耳鼻科を受診しましょう。

黄色・緑色

蓄膿症

風邪からの急性副鼻腔炎を完治させなかったことから、慢性副鼻腔炎「蓄膿症」になる場合があります。
副鼻腔炎が慢性化すると、治療に時間がかかります。
急性副鼻腔炎の場合、3~14日ぐらいで治ることが多いのですが、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)は完治までに数か月以上かかることも少なくありません。

中耳炎

膿を含んだ鼻水が、喉のほうへ流れる事で喉に炎症を起こしやすくなります。
赤ちゃんや子どもは耳管が未熟で、鼻やのどにいる細菌が中耳を通って内耳に入りやすいために、中耳炎を起こしやすくなります。

慢性化は治療が長引くことがありますが、耳鼻科に通院し、医師の指示に従いましょう。
症状が落ち着いてきたからといって自己判断で薬を止めたりせず、医師と相談しましょう。

鼻の洗浄、内服治療、吸引療法、ネブライザー(細かい霧状になった薬を吸入する治療)が主体となります。
かなり悪化している場合は手術もありますが、子どもは顔や鼻の骨が発達途中に起こるので、成長段階で自然に治る場合もあります。

副鼻腔炎の治療法

頑固な鼻水を長引く風邪だと軽く考えてしまい、副鼻腔炎や蓄膿症になってしまうことがあります。
子どもにはあまり自覚症状がないことが多いため、風邪が長引く、鼻水が止まらない、黄色や緑の鼻水などが続いたら、すぐに耳鼻科に連れて行ってあげましょう。
子どものうちに治療しておけば、大人になってから蓄膿症に苦しまされる可能性は低くなります。
気が付かないうちに進行しないように注意してあげましょう。

おわりに

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