2016.12.13 Tue 更新

妊娠中に猫を飼ってもいい?トキソプラズマって何?

猫を飼っていると「妊婦が猫を飼うのはよくない」とか「妊婦が猫を触ると流産する」なんて噂を聞くことがあるかもしれません。特に年配の方から忠告されたというケースが多いようです。大切にしているペットを手放さなければいけないの?と不安になってしまいますね。今回は妊娠中に猫に関する噂や注意点について詳しくご紹介します。

「妊娠中に猫に触ると流産する」などの噂は「トキソプラズマ」という寄生虫が関係しています。
トキソプラズマは幅3μm・長さ5~7μmの目に見えない小さな寄生虫で、猫の糞便を通して人間に感染することがあります。

「妊娠中に猫を飼ってはいけない」はトキソプラズマのこと?

結論からいうと、妊娠前から飼っている猫ちゃんの場合、妊娠したからといって手放す必要はありません。
大切なペットは癒やしを与えてくれる存在です。
ペットと共存することは赤ちゃんの情操教育にも良いと言われています。
しかし、全くリスクがないというわけではありません。
いくつか注意しなければいけない点もあり、特に妊娠前に猫と触れ合っていなかった人が猫と暮らすケースではリスクが大きくなります。

妊娠中に猫を飼ってはいけないの?

トキソプラズマに感染すると、トキソプラズマ症という病気が発症します。
健康な大人であればトキソプラズマに感染しても、ほとんどの場合無症状、あるいは軽い風邪のような症状が現れるだけです。

トキソプラズマの感染経路

赤ちゃんが先天性トキソプラズマ症になったときの症状としては低出生体重、水頭症、頭蓋内石灰化、精神・運動機能障害などがあります。

しかし、妊娠中にトキソプラズマに初めて感染すると、胎児が先天性トキソプラズマ症を発症する可能性があります。
ママが妊娠中に初めて感染した場合、10~70%の割合で胎児に感染するといわれています。
また、妊娠初期にトキソプラズマに感染すると、流産などを引き起こすこともあります。

トキソプラズマは主に口から感染します。
トキソプラズマに感染している猫の糞便に触れ、手を洗わないままでいると、食事などを通して知らず知らずのうちに体内にトキソプラズマを取り込んでしまうことがあるのです。
猫の糞便以外の感染経路としては、生ハム・鳥刺し・馬刺しなどの生肉を食べることや、トキソプラズマが生息している土に触れるなどがあります。
空気感染や経皮感染はしません。

妊娠中の猫との接し方

抗体検査

トキソプラズマは一度感染すると抗体ができているので胎児や妊娠に影響する恐れはありません。
まずは既にトキソプラズマに感染しているかどうかの抗体検査を行いましょう。
多くの場合は妊婦健診で申し込めば受けることが出来ます。
血液検査によって調べ、費用は1000円前後です。

猫のトイレ掃除

検査によって抗体を持っていないと診断されたら、念のため猫にはあまり近づかないようにしましょう。
妊娠中は猫のトイレ掃除は家族にやってもらうことをおすすめします。
世話をする人が自分一人しかいない場合は、ゴム手袋をつけ、処理の後は手をよく洗って下さい。
猫の糞便が感染力をつけるには1~5日かかるので、こまめにトイレ掃除をすることも感染予防につながります。

猫を触ったあとは手を洗う

猫と触れ合ったあとは手を洗いましょう。
愛情表現として猫の耳や顔に口をつける飼い主さんもいますが、念のため、妊娠中は控えておきましょう。

室内で飼う

猫を室内で飼うことでトキソプラズマに感染しづらくなります。
猫が外に出て、ネズミや野鳥を食べたり土を舐めたりするとトキソプラズマに感染することがあるからです。

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