2016.12.17 Sat 更新

夏に気をつけたい子供の感染症と対策まとめ

夏はプールやキャンプ、外で遊ぶ機会も多いので日焼けや熱中症対策がよく言われていますが、夏に流行する感染症があることは知っていますか?知っていることで予防もできるので気をつけておきたいですよね。今回は夏に体調を崩して抵抗力が低い子供たちがかかりやすい病気についてまとめました。

手足口病とは、主に手足や口の中に発疹や水疱ができるウイルス性の感染症です。
熱は1日〜2日くらいに出た後は引いていきますが、発疹は5日〜1週間くらいで治ります。
基本的に特別な治療はなく、安静にしていれば回復していきますが、まれに頭痛や嘔吐、高熱やひきつけの症状が出て合併症となってしまう可能性もあるため、子供の様子はよく見て気をつける必要があります。

手足口病

夏に流行しやすい感染症は、主に「手足口病」「咽頭結膜熱(プール熱)」「溶連菌感染症」「ヘルパンギーナ」があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

日本という国は、夏は高温多湿でウイルスや細菌が活発に活動できる環境なので、感染症が流行する可能性が高いです。
暑苦しい気候だと体力を消耗して免疫力が低下しやすいことも原因の一つだと考えられています。

夏に子供に感染しやすい病気はどんなものがあるの?

プール熱の予防策も、手足口病同様に手洗いうがいとなります。
プール熱にかかった子供とは使ったタオルを別々にするなど、家庭内での感染にも気をつけましょう。

特効薬はなく、対症療法で症状を和らげるしかないので、しばらく安静にする必要があります。
また、脱水症状にも気をつけなければいけないので、水分補給は欠かさないようにしましょう。

プール熱としてよく知られている感染症ですが、正式には咽頭結膜熱といい、高い熱が出て喉が痛くなり、結膜炎などの症状がでる急性のウイルス性感染症です。
アデノウイルスというウイルスが原因で、プールの水を通して流行するのでプール熱と呼ばれるようになりました。
高熱が数日続き、頭痛や吐き気、腹痛や下痢などの症状も出ることがあります。

咽頭結膜熱(プール熱)

予防策としては、まずは手洗いとうがいです。子供の周囲で手足口病にかかった人がいる場合は特に徹底させましょう。
また、便から感染することもあるので、おむつ交換や排便後なども注意が必要です。

抗生剤を飲むことで一週間ほどで治りますが、この感染症は一度感染して抗体ができても何度も感染する可能性があります。
一度かかったから大丈夫、と思ってはいけませんよ。

溶連菌感染症とは、幼稚園〜中学生くらいまでの子供によく発症する感染症です。
別名イチゴ舌とも呼ばれていて、感染すると初めは白くなり、2〜3日後には赤いブツブツができてきてイチゴのように見えます。
喉の痛みの他、高熱や発疹ができ、長期化することもあります。

溶連菌感染症

また、子供の看病をしているうちに大人に感染することもあるので、他の感染症と同じく手洗い、うがいを徹底しましょう。
飛沫感染を防ぐためにマスクをすることも有効です。

特効薬はなく、解熱剤などで症状を抑えながら自然治癒を待つしかありません。
脱水症状にも気をつけつつ、安静にさせましょう。

ヘルパンギーナとは、急性のウイルス性咽頭炎のことで、0歳〜5歳の子供がかかりやすい感染症です。
数日の潜伏期間の後、38度以上の高熱が出て、喉の奥に水疱ができます。
水疱ができると飲み込むことに痛みを感じるので、食欲不振になりがちです。

ヘルパンギーナ

まとめ

予防としては手洗いうがいの他、飛沫感染もあり得ますので、マスクを着用するようにしましょう。

どの病気も予防には、「手洗い」「うがい」が重要です。
夏は気温が高く汗もかくので、脱水症状にも気をつけ、こまめな水分補給を気をつけましょう。

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