ダメ」と言わない注意の仕方
また、言葉が通じる子供の場合には、「ダメ」と伝えるだけだとこれはしてはいけない行動だということは伝わりますが、何が正しい行動なのかが伝わりにくいものです。
他の言葉に言い換えて、子供が納得して言うことを聞いてくれるように導いていきましょう。
まだ言葉を話すことが出来ない赤ちゃんの時期には、してはいけないことだとハッキリと伝えられる「ダメ」は必要な言葉です。
子供に繰り返して言っている内に、ママの口癖のようになってしまいます。
しかし、子供は繰り返して言われることで「ダメ」という言葉の重要性が薄くなってきて、だんだんと効果がなくなってきてしまうんです。
「ダメ」って言い過ぎてない?
子供の行動を「ダメ」という言葉で否定すると、その裏にある何かをしたいという気持ちまで否定されたように感じてしまいます。
なので、代わりにその何かをしたいという子供の気持ちを満たしてあげることの出来る案を提案してあげるようにましょう。
代わりにどうすればいいかを伝える
例えば、「電車の中で騒いじゃダメ」と伝えるのではなく、「電車では小さな声でお話してね」と伝えることで、自分がどうすれば良いのかを子供に教えてあげましょう。
「●●しちゃダメ」というのではなく、どうしてほしいのかを言葉にして伝えるようにしましょう。
子供にしてはいけない行動をイメージさせるのではなく、して欲しい行動をイメージさせることが大切です。
何をしてほしいか伝える
例えば、「いつまでも遊んでないでおもちゃを片付けて」というのではなく、「ママがおもちゃを片付けるのを手伝ってくれたら嬉しいな」と伝えるようにしましょう。
また、手伝ってもらった時には、「手伝ってくれてありがとう!すごく嬉しい!」と伝えることが大切です。
大人でも何かをしようとした時に口うるさく言われるとやる気が無くなりますよね?
反対に、自分がしたことに感謝されると、嬉しくなって次も協力したくなるものです。
子供でもそれは同じなので、時には子供に頼ってみると協力的になることがあります。
協力してくれたことに感謝する
例えば、「今お菓子を食べちゃダメ」と伝えるのではなく、「お菓子はおやつの時に食べようね。お腹が空いているならりんごを食べる?」と伝えることで、してはいけないことを伝えるだけでなくお菓子を食べたいと思っていた子供の気持ちを満たしてあげることができます。
してはいけない理由を伝える
まとめ
例えば「病院で暴れないで」と伝えるのではなく、「病院は具合の悪い人が来るところだから、ゆっくり出来るように静かにしてね」と伝えることで、なぜそれをしてはいけないのか、自分はどうすれば良いのかという事をわかりやすく子供に伝えることができます。
「●●しないで」ということだけを伝えても、子供にとってはなぜそれをしてはいけないのかがわかりません。
なので、理由を一緒に伝えたり、その行動をすることでどういうことが起こるのかを子供と一緒に話し合ってみたりすることが大切です。
「ダメ」という言葉は便利なようにも感じますが、いざという時の切り札として取って置きましょう。
子供には、なぜしてはいけないのか、どうすれば良いのかという事を伝えることで、だんだんと自分で考えて行動する力がついていきますので、その子供に合わせた注意の仕方が見つけられるように探ってみましょう。