2017.04.14 Fri 更新

子供の肺炎。種類や治療法についてまとめました。

子供はよく風邪をひくものですが、なかなか治らないと今年の風邪はしつこい…と感じることもありますよね。そんな風になかなか治らないときは肺炎にかもしれません。細菌やウイルス等がのどから気管支、気管支の末端にある小さな袋である肺胞までが炎症を起こしてしまった状態が「肺炎」です。子供が肺炎にかかっている場合、どう対処したらいいのでしょうか?今回は、「子供の肺炎の種類や治療法」についてご紹介します!

マイコプラズマ肺炎

細菌性肺炎の主な原因は肺炎球菌やインフルエンザ桿菌だとされています。
突然の発熱や、風邪のような症状が出た後、高熱が4日以上続き、痰が絡んだような咳が出ます。
症状が重度になると、脱水症状や呼吸困難を引き起こすこともあります。

細菌性肺炎

肺炎には様々な原因があり、原因によって現れる症状も異なります。
子供の肺炎の種類は以下の通りです。

子供の肺炎の原因.

トリコスポロンというカビの一種が原因で発症する肺炎です。
このトリコスポロンというカビの一種を吸い込むと、肺胞にアレルギー性の炎症が生じます。
主な症状は発熱や咳、倦怠感が現れます。
この症状は夏風邪の症状に似ていると言われています。
木造家屋や畳、寝具に繁殖しやすく、自宅に居る時間の長い女性が多く発症しがちだと言われています。

夏型過敏性肺炎

肺炎のなかで最も多い肺炎です。
インフルエンザウイルス、RSウイルス等によって引き起こされると言われています。
風邪の症状が長引き、高熱や激しい咳が現れます。
細菌性肺炎に比べると症状は軽めだとされています。

ウイルス性肺炎

マイコプラズマと呼ばれる細菌微生物が原因で発症する肺炎です。
約2~3週間の潜伏期間を経て、発熱や倦怠感、頭痛、痰を伴わない乾いた咳等の症状が現れます。
熱が下がっても、咳は約3〜4週間続くとされています。
マイコプラズマ肺炎の患者の約70%が3~7歳の子供で、幼児期以降にかかりやすいようです。
無菌性髄膜炎や脳炎、中耳炎等の合併症を引き起こす可能性があるので、気をつけてくださいね。

ウイルス性肺炎は、対症療法を行います。
肺が弱って免疫力が低下しているため、細菌に感染してしまうことがあります。
そのため、二次感染を予防するために抗生物質を使うこともありますよ。

治療法は肺炎の原因によって異なります。
細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎は、抗菌薬を使って治療します。
症状が重度である場合は、解熱剤や咳止め等、症状に合わせた対症療法を行います。

子供の肺炎の治療法

子供の肺炎の予防法

赤ちゃんが肺炎にかかると基本的に入院治療を行いますが、軽症だと自宅療法になることがあります。
肺炎の子供を自宅でケアするときは以下のポイントに気をつけるようにしてくださいね。

肺炎の赤ちゃんのホームケア

風邪予防することが一番の予防法です。
外出時はマスクを着用するようにして、人混みはできるだけ避けましょう。
家に帰ったら手荒い・うがいを徹底して行うようにしてくださいね。
免疫力を低下させないために、睡眠や栄養をしっかりとることも忘れないようにしましょう。

夜寝るときになかなか咳が止まらず苦しそうにしているときは、姿勢を調整してあげましょう。
枕やクッション等を赤ちゃんの頭から背中部分に当てて、上体を起こした姿勢にしてあげてくださいね。

姿勢を調整する

こまめに水分補給

脱水症状の予防や痰を出しやすくするために、こまめに水分を補給させましょう。
母乳やミルク、赤ちゃん用イオン飲料等の赤ちゃんが摂取できる水分を、常温か少し温めた状態にし、数回に分けて飲ませてあげてください。
咳と一緒に吐いてしまうこともあるので、スプーンを使って少しずつ飲ませましょう。

いかがでしたか?
身体が未発達な子供を肺炎から守るためにも、まずは風邪にかからないように心がけてくださいね。
もし、高熱が続いたり、顔色が悪い等、子供の様子に異変を感じたら、できるだけ早めに医師に診てもらうようにしましょう。

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