2017.04.29 Sat 更新

子供の喘息について。原因は?症状は?治療法は?

近年、生活スタイルや環境の変化の伴い、アレルギーを持つ方は増えております。その中で、子供の喘息も増加しているのを知っていますか?そこでここでは、最近増えている小児喘息についての原因や症状、対処法などについてまとめてみましたので、是非ご覧ください。

原因はいくつか考えられますが、小児喘息の場合はアレルギーによって発症するアトピー型が90%を占めます。
例えば、ダニやハウスダスト、かびなどを吸い込んでしまい、気道や気管支の粘膜がアレルギー反応を起こすと炎症がおこります。

原因はなに?

その結果、呼吸困難になります。これが気管支喘息です。
この気管支喘息の60%〜70%は2、3歳までに発症し、呼吸困難や笛の音のような喘息症状が見られるものは、小児喘息といいます。

私たちは日々呼吸をしていますが、その時に空気の通り道になるのが、気道です。
鼻や口から吸い込まれた空気は、喉から気管を通り気管支という分岐点を経て、左右の肺へと送られます。
気管支喘息は色んな要因で気道の粘膜に炎症が起こり、気道を通るあらゆる刺激に敏感な状態になることで、気道と気管支が急に収縮し狭くなります。

そもそも小児喘息とは

発作

小児喘息にかかると発作が起こるのが特徴です。
発作は夜中や早朝に起こることが多いので、この時間帯では、子供の様子に気をつけてあげてください。では、症状について詳しくみていきましょう。

症状について

また、両親のどちらかが幼い頃に喘息だったり、アトピー性皮膚炎や花粉症だったりすると、子供にも遺伝して小児喘息になっているケースが多く見られます。
ただ、喘息を発症するメカニズムはアレルギーだけでは説明できない部分も多く、たばこの煙やストレス、寒暖の差などが原因で発症する、非アトピー型もあります。

大きな発作

中程度の喘息になると、発作がひどくなったり、息を吸っても吸いきれないような苦しい状態が続きます。
肩で息するくらい苦しい状態になる場合もあります。

中程度の発作

発作でも、軽いものであれば”ヒューヒュー”といった音はするものの、呼吸困難になるまではありません。
日常生活にも特に支障はありません。

大きな発作になると、横になって眠ることも困難になってきます。
唇が紫になってチアノーゼが起きてしまうこともあります。
チアノーゼを起こすと意識が遠のくことがあり、命の危険を及ぼす可能性もあります。
ここまでくると日常生活にも支障が出ますので、すぐに病院を受診しましょう。

小児喘息を持つ子供の気道は、慢性的な炎症を起こしている状態です。
そこで、発作が出ていない時でも毎日定期的に、坑アレルギー薬や、吸入ステロイド薬等を使用することで、少しずつ気道の炎症状態を改善することができます。

長期管理薬

長期管理薬

発作が現れた時、気道の腫れを収縮をすみやかに和らげ、狭くなった軌道を広げることで、呼吸を楽にします。
気管支拡張薬や内服薬のほか、テープで張るタイプの薬もあります。
小児喘息の場合は、成長と共に発作の頻度や症状が軽くなり、自然に改善していくこともありますが、念の為に一度病院で診てもらった方が良いでしょう。

発作治療薬

最後に

いかがだったでしょうか。
アトピー体質の子は小児喘息を発症しやすく、発作が起こると”ヒューヒュー”という喘息が起こります。
先述したように、ひどい場合は呼吸すら苦しくなりますので、夜中、朝方は特に注意して様子を見てあげるようにしましょう。

小児喘息は、適切な治療を受け、ひどくならないように治療を受ける事で、ある程度はコントロールすることができます。
ですので、根気強く治療を続けていきましょう。

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