2017.07.03 Mon 更新

肺炎を引き起こすことも…梅雨の“カビアレルギー”に要注意!

ジメジメとした梅雨の時期、体の調子が悪いな~と感じることってありませんか?もしかしたら、体調不良の原因は「カビ」かも知れません。梅雨の時期はカビにとって、最も繁殖しやすい季節になります。今回は、梅雨のカビがもたらす影響とその対策をご紹介します。

カビによる中毒

そのカビの胞子に対して、免疫が過剰に働くことよってアレルギー症状が引き起こされるのが原因です。
更にカビの種類によってかかる病気も違い、アスペルギウスやクリプトコックスというカビ菌が肺に入ると肺自体にアレルギー性の炎症が起こり、咳や発熱とひどい時には呼吸困難に至る場合もあります。

「アレルギー性鼻炎」や「アレルギー性咽喉頭炎」「気管支ぜんそく」などカビの胞子を吸い込むことによって鼻や喉や肺に起こる病気です。
空気中に浮いているカビは胞子状で目に見えないほど非常に小さく、呼吸をすると同時に体中に入ってきます。

アレルギー性疾患

梅雨の時期に発生しやすくなるカビは、大きく分けると3つの病気を引き起こす原因になります。

梅雨のカビは病気を引き起こす

梅雨のカビにするべき対策とは

カビが人の肌に取りつくと、感染症の原因にもなります。
皮膚の浅いところに感染すると、水虫やタムシなどの浅在性皮膚真菌症や皮膚カンジダ症、マラセチア毛包炎などを引き起こします。
皮膚の深いところに感染して起こるものは深在性皮膚真菌症といい、免疫力が低下した人に多く見られる皮膚クリプトコッカス、潰瘍性や肉芽腫性の病変を起こすスポロトリコーシス、皮膚の下に結節や腫瘍を作る黒色真菌症などがあります。

皮膚の感染症

カビによる中毒は食中毒と同じような、食べた後の嘔吐や下痢などの症状が出るものと、後々慢性疾患からのガンや肝臓もしくは腎臓の障害が起きるものまであります。
これはカビが作る毒素であるマイコトキシンによるもので、天然物の中では最強と言われている発ガン性をもっています。

カビ対策の基本は除湿です。湿気の多いところにカビは発生しやすいですよね。
部屋の窓にできる結露を拭きとったり、換気をマメにしたりすると効果があります。
場合によっては、除湿機をかけることも必要です。

部屋や押し入れの除湿

梅雨の時期のカビには、先ほどのポイントを押さえながら特にカビが発生しやすい場所への対策も重要になります。

湿気のこもりやすい押し入れには、除湿剤や除湿シートを活用します。
湿気は低いところに溜まる性質があるので、低い位置に置くと効率よく除湿できます。
風通しをよくする為に、すのこを下に敷くのも効果的です。

寝具を清潔にする

高温多湿がカビ発生・繁殖・成長の大きな原因です。
浴室はカビにとって繁殖に適した条件が揃っている場所なので、お風呂から出るときは、冷水をざっとかけて換気をする事が重要です。
水回りも同様で換気を心がけ、水分をこまめに拭きとると効果があります。

浴室や水回りの換気

濡れたものを放置しない

人は一晩で平均200mlの汗をかきます。布団やパッドなどはかなり汗を吸収しているので、これがカビの原因になります。
ですので、吸収した汗を放出する為に日干しが効果的になります。
なるべくマメに干すようにして、雨が続いて干せない時は布団乾燥機を使うといいです。

濡れたままの靴や服やタオルなどを、そのまま放置してていると水分と湿気により乾かないのでカビの原因になります。
濡れた靴は新聞紙などで水分を取る必要がありますし、濡れた服やタオルもすぐに洗濯をするか、一度乾かしておいたほうがいいです。
場合によっては、乾燥機を使ってもいいでしょう。

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