過換気症候群が起こった時の対処法
一般的な過呼吸と過換気症候群の違いは精神的な不安(ストレス)が原因で起こるという点です。
息苦しさを感じる状況とストレスの2つが主な原因になります。妊娠中は子宮が大きくなり横隔膜を押し上げ、呼吸が浅くなりがちです。さらに、妊娠という体や環境の変化によってストレスを感じやすい状態になっていることも考えられます。
また、元々の体質や精神障害が関係していることもあります。
過換気症候群の原因
過換気とは呼吸が深くかつ速くなることです。
過換気症候群の場合、ストレスが原因で発作性の過換気になり、 血中の二酸化炭素が排出され、血液がアルカリ性になります。
このため呼吸困難・動悸・手足のしびれ・失神など様々な症状が現れます。男性よりも女性に多く、比較的若い女性に多い傾向があります。
前述のとおり、生死の不安を感じる方もいらっしゃるほどの症状ではありますが、過換気症候群そのものは命に関わるものではありません。
自然に、あるいは適切な対処によって、30分~1時間程度で症状は収まります。後遺症を残すこともありません。
過換気症候群とは?
なかなか症状が治まらない場合は、産婦人科に連絡しましょう。
手足のしびれによって転びやすくなっているので十分注意して移動してください。
また、頻繁に過換気症候群を起こす場合は必ずお医者様に相談しましょう。
一般的な対処法として以前は紙袋やビニール袋を口に当てて呼吸をする方法(ペーパーバック法)が推奨されていました。
しかし、現在では酸欠を起こす可能性が高いとして危険な方法と言われています。
まずは「落ち着いてゆっくり息を吐く」ことを意識しましょう。
呼吸が苦しいという状態では焦りから息を吸うことばかり意識してしまいがちです。
しかし、この場合は気持ちを落ち着けるためにも、一度大きく息を吐くことです。すると、息が吸えます。
吐くときは吸うときよりも長めにゆっくり吐くことがポイントです。口をすぼめ、ゆっくり行くを吐くと症状は徐々に収まります。
実際に過換気症候群の症状が現れたときはどうすれば良いのでしょうか?
大事なのはパニックにならず、深呼吸をすることです。
過換気症候群の発作は息が吸えないのではなく、「吸えない感覚に襲われているだけ」だということをしっかり理解することで不安は小さくなります。
過換気症候群は命を落とすことは少ない病気ですが、妊婦さんやお腹の中の赤ちゃんには大きな負担を与えます。
出産時に起きることもありますので、過換気症候群を経験している場合は事前にお医者様に相談しておいたほうがスムーズに対処してもらえます。
まとめ
過換気症候群は精神的な原因で起きる病気なので、自分が何に不安を感じているのかを突き止めることが予防につながります。
自分でわからない場合は心理カウンセラーに相談してみるのもいいかもしれません。
不安に感じる原因を遠ざけ、できるだけリラックスしてすごせるようにしましょう。
過換気症候群の予防法
一度症状を経験すると「また過呼吸が起こったらどうしよう」と不安になりますが、悪循環に陥ってしまいますので、あまり深刻に考えないようにしてくださいね。
正しい対処法さえ知っていれば、過剰に恐れることはないのです。赤ちゃんが生まれてくる日を心待ちにしながら、日々の生活をおだやかに過ごしていきましょう。