母乳やミルクを飲んだことによる刺激
赤ちゃんのしゃっくりが止まらなくなる原因には、大きく分けて2通りあります。
しゃっくりが止まらなくなる原因
みぞおちのあたりに横隔膜と呼ばれる薄い膜のような筋肉があります。この横隔膜が何かしらの刺激を受け、けいれんを起こしたものがしゃっくりです。このけいれんは一時的なもので、自然に治まるものなので心配しすぎることはありません。実は、赤ちゃんはお母さんのお腹にいる胎児の頃からしゃっくりを経験しているのだから、驚きですね。
しゃっくりが出る仕組み
母乳やミルクを飲ませる
しゃっくりの止め方
おしっこをした後の赤ちゃんは、濡れたオムツによって体が冷えてしまいます。体が冷えた事が刺激となって横隔膜を刺激し、しゃっくりが出てしまいます。
体が冷えることによる刺激
赤ちゃんが母乳やミルクを飲むと、胃や食道が活発に働きはじめます。それが赤ちゃんの横隔膜を刺激して簡単にけいれんを起こし、しゃっくりが出てしまいます。
ミルクや母乳に限らず、離乳食や白湯など、食べ物を口にすれば胃や食道が活動します。
体を温めてあげる
背中をさすってあげることで、しゃっくりが止まることがあります。さすってあげる前にお母さんの手を温めておくと、赤ちゃんの体が温まりやすくなるので、より効果的があります。また、背中を軽く叩くことで止まることもあります。げっぷをさせる時のように縦抱きにし、自分の肩の上に赤ちゃんの頭を乗せてトントンと叩いてあげましょう。授乳後にしゃっくりが起きた場合は、げっぷを出してあげてください。
背中をさする、叩く
母乳やミルクを飲み込んだ刺激でしゃっくりが治ることがあります。
飲み過ぎると逆にしゃっくりが出やすくなるので、様子を見ながら少しずつ飲ませてあげましょう。
一枚多く服を着せたり、布団でくるんであげるなどして、赤ちゃんの体を温めてあげましょう。
お湯であたためたタオルをみぞおちあたりにあててあげると、より早く止まります。
ただし、夏の暑い日に体温を上げてしまうのは危険なので、気温に合わせて行いましょう。
うつ伏せにする
オムツが濡れたままだと体温が下がってしまうので、新しいのに替えてあげましょう。
オムツを替えてあげる
大泣きさせる
うつ伏せにすることで、しゃっくりが止まることがあります。まだ寝返りのできない月齢の赤ちゃんであれば、うつ伏せの姿勢にかえてあげましょう。ただし、長時間続けると窒息の恐れがあるので、絶対に目を離さないでください。
大泣きさせると、しゃっくりが止まることがあるようです。しゃっくりが起きると、赤ちゃん自身がビックリして泣き出すことがあるのでそのまま泣かせてあげましょう。効果がない場合は、喜ぶものを与えたり、外へ連れ出したりして、気分転換をしてあげてください。
赤ちゃんのしゃっくりは自然と治る
しゃっくりは生後1歳くらいまでの赤ちゃんに頻繁に起こります。小さな体がヒクヒクしているのを見ると辛そうに見えるかもしれませんが、赤ちゃん自身はそれほど苦しくはないので安心してくださいね。
成長するにつれて回数もだんだんと減っていくので、見守ってあげましょう。
しかし、しゃっくりが頻繁に起こる、または長時間続いて止まらず、ぐったりして元気がない、母乳やミルクを飲まない、飲む量が減ってきたなどの様子があれば、一度小児科を受診してみましょう。何らかの病気が原因で横隔膜に膿がたまり、しゃっくりが出ている可能性が考えられます。ただし、極めてまれなので、元気そうであれば心配しなくても大丈夫です。