2016.07.07 Thu 更新

知っておきたい赤ちゃんの止まらないしゃっくり

赤ちゃんも人間なので大人と同じように「しゃっくり」をします。 赤ちゃんはしゃっくりを毎日するので、大人より頻度が高いですね。 大人にとって、しゃっくりが続くことは良くないことです。 赤ちゃんも同じなんでしょうか? 今回は「知っておきたい赤ちゃんの止まらないしゃっくり」についてご紹介します!

生まれて間もない赤ちゃんの横隔膜は未熟です。
そのため、ちょっとした刺激でけいれんを起こしてしまいます。

しゃっくりが起こる原因は以下のものが考えられます。

赤ちゃんが起こすしゃっくりの原因

新生児がしゃっくりの回数が多い傾向にあります。
ですが、成長と共に落ち着いていって、しゃっくりの回数は減ります。

お腹にいる胎児の頃から、頻繁にしゃっくりをすることもあります。
お腹の中でしゃっくりが多かった胎児ほど、生まれてからしゃっくりの回数が多いようです。

お腹の中にある「横隔膜」と呼ばれる薄い膜のような筋肉が「けいれん」を起こしたものが「しゃっくり」です。
横隔膜は収縮・弛緩することで呼吸を助ける働きがあります。
しゃっくりがでる原因である「横隔膜のけいれん」は、この横隔膜が早食いや大食い、ストレスなどの影響を受けてしまうことで起こるとされています。
横隔膜のけいれんは、一時的なけいれんです。放置していればいずれ治まります。

そもそも「しゃっくり」って何で出るの?

母乳の成分

「おむつの汚れ」も横隔膜をけいれんするきっかけになります。
おむつが濡れると、湿ったおむつはどんどん温度を奪い、身体が冷えた状態になります。
身体が冷え、体温が変化することで、横隔膜が刺激され、しゃっくりが起きます。

おむつ汚れがきっかけ

横隔膜のけいれんが起こる刺激の代表が「授乳」です。
赤ちゃんがミルクを飲んだり母乳を飲んだりすると、液体が口から入り、食道を通って胃に流れます。
この食道や胃の働きが刺激になり、横隔膜がけいれんします。
授乳時にたくさん空気を一緒に飲み込んでしまい、空気を吐きだそうとしてしゃっくりが起きてしまうこともあります。

授乳

気になる止め方

薬の副作用に反応を起こしていることがあります。
普段あまりしゃっくりが出ないのに、薬を飲んでからしゃっくりが出たという場合は、副作用を疑いましょう。
また、薬の量が適切でない場合もしゃっくりが出る恐れがあります。

しゃっくりが起こる原因に、母乳の成分が関係していることがあります。
授乳中のお母さんが食べた物は全部母乳へ変化します。
そして食べた物の中にしゃっくりを引き起こす成分が含まれているかもしれません。
乳製品・ナッツ類・大豆・甲殻類・柑橘類・小麦・チョコ・カフェインを摂取していると、赤ちゃんの身体に刺激となり、しゃっくりを引き起こす可能性があります。

しゃっくりが心配でしたら、赤ちゃんの表情や食欲をチェックしてください。
機嫌がよく、食欲も変わらないようなら問題ないでしょう。

しゃっくりを止める方法は以下のものがあります。

それでも治まらない場合は、背中をさすってあげましょう。
ゆっくり撫でてあげることで、気持ちも落ち着き身体がリラックスします。
そうしていると、横隔膜のけいれんも落ち着いてきますよ。

授乳後にしゃっくりを始めた場合は、縦に抱っこをして背中をポンポンと叩きましょう。
ゲップを出す時の対処と同じですよ。

背中を叩く

授乳したり、お水を飲ませたりすることでしゃっくりが止まることがあります。
少しずつしゃっくりの様子を見ながら与えてみてくださいね。
温かいお湯を飲むことは、身体を温める効果もあるので、しゃっくりを止めるのに有効な方法です。

授乳

おむつを交換

赤ちゃんはおむつを交換したばかりでも、すぐにうんちにおしっこをしてしまうものです。
正直、キリがない!とキレ気味になるお母さんが多いんです。
しゃっくりが止まっても、おむつが冷えたままで体温が奪われていると、またしゃっくりを繰り返してしまいます。
早目に交換しましょうね。

うつぶせで止める

寒い時期におススメです。身体を温めることもしゃっくりを止めるのに有効です。
1枚多く服を着せたり、ブランケットをかけたり等をして冷えた身体を温めてくださいね。
暑い季節だと体温を急上昇させることもあるので、温めすぎないように気をつけてくださいね。

身体を温める

外出する

うつぶせになることで体制を変え、しゃっくりを止める方法です。
寝返り返りができない時期に、うつぶせの状態のままにしておくと窒息する危険性があります。
うつぶせにする時は必ず付き添うようにしてください。
危険な状態にならないように注意しましょう!

場所を変えて気分をリフレッシュさせて、興味のあるものを新しく発見して、しゃっくりを止める方法です。
公園に出かけたり、買い物ついでに近所のスーパーに出かけたりしてみるのも良いですね。

泣く

しゃっくりが気づいたら止まっていることがあります。
どのタイミングで止まっていると思いますか?
それは「泣いているとき」です。
赤ちゃんは泣くとき大声で泣き叫びますよね。
大声で泣き叫ぶことで気道が広がり、肺を大きく使います。
そうすることで、横隔膜のけいれんが治まるのです。

病院に連れて行くべき?

赤ちゃんのしゃっくりは、時間が過ぎれば自然と止まります。
長くてもせいぜい2時間程度で収まります。
ですが、1日ずっとしゃっくりが続く場合は注意が必要です。
48時間以上しゃっくりが止まらず、発熱や息苦しさがある場合は病気の可能性があります。

赤ちゃんが苦しがっていたり、よだれが大量に出たり、吐き気が強い場合は病気や服用した薬などが関係している恐れがあります。
早めに病院に連れて行きましょう。
「48時間以上」という時間のくくりに捕われず、赤ちゃんの体調がおかしいと思ったら、すぐ受診してくださいね。

基本的に心配しないで!

赤ちゃんのしゃっくりは、基本的に苦しがっていないようなら放置しておけば自然に治まります。
それに、しゃっくりは止まってもすぐに再発します。
しゃっくりを止めようと必死になるよりも、いつか止まるだろうと見守ってあげでください。
でも、明らかに苦しんでいたら病院に連れて行ってくださいね。

いかがでしたか?
しゃっくりが多く出るのは自然な現象です。
成長するに供に回数も減っていくものなので、不安にならないでくださいね。

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