2016.07.07 Thu 更新

会陰マッサージで会陰切開を回避できる!?その効果や方法

出産の時の心配事は色々あるかと思いますが、その中でも多くのお母さんを悩ませるのが「会陰切開」ではないでしょうか? 本当に会陰マッサージなどで事前に準備をすることで会陰切開や会陰裂傷を避けることができるのでしょうか? その効果と方法についてご紹介致します。

会陰マッサージはどんな効果があるの?

会陰切開をするかどうかの判断は医師が決定します。
出産予定の病院に事前に確認しておくことをおすすめします。

胎児がスムーズに通過するために胎児の頭が腟から出る直前に切開することで、赤ちゃんも出て着やすくなりますし、ママ自身も胎児の頭や肩で腟を水つけられてしまう心配が少なくなります。
出口が小さくて分娩が長引き、赤ちゃんにもお母さんにも負担をかけてしまわないために必要な処置ですが、できれば会陰切開をしたくないですよね。

会陰(えいん)とは、膣と肛門の間の部分のことです。
赤ちゃんが生まれてくるためには、会陰の部分が伸びて出口が広がります。
しかし、会陰に柔軟性がなく、十分に伸びることができない場合には、分娩中にハサミで会陰を切開します。
これが会陰切開です。

会陰切開ってどんなもの?

会陰の周囲をUの字に

会陰マッサージには2種類ありますので、これを交互に行うようにしましょう。
指にオイルをつけて行うのが一般的ですが、会陰を触ることに抵抗がある方や爪が長い方はコットンなどを使用して行うようにします。

会陰マッサージってどうやるの?

さらに、会陰が十分に伸びることができれば分娩時に会陰が傷つきにくくなりますし、もし会陰切開が必要になった場合でも、切開する範囲が狭くて済む可能性があるので、出産による負担を減らすことができます。
産後の回復も早くなりますので、分娩時や産後の事も考えて会陰マッサージをすることがおすすめです。

会陰マッサージはその名の通り会陰部分をマッサージして、柔らかくしてあげることです。
会陰部分の柔軟性が十分にあれば、会陰切開を避けることができる可能性が高まります。

オイルパック

会陰の部分を細く円を書くようにくるくるとマッサージします。
出来る限り小さい円を描きまんべんなくマッサージできるようします。

会陰を横にくるくると

指1〜2本にオイルをつけて膣の周囲をUを描くようにマッサージします。
膣の横をスタートし、会陰を通って反対側までUの字を描くようにします。

オイルを時間をかけて浸透させるのも効果がありますので、マッサージに使ったコットンをそのまま会陰部分にパックした状態にしておきましょう。
指でマッサージした後にも、すぐに拭き取ったりせずにそのままオイルを浸透させるようにすると効果的です。

どんなオイルを使えばいい?

・清潔な手で行いましょう。
・ 強めの力で押しましょう。
・ 膣の中は細菌感染を起こしやすいので、指をいれないようにしましょう。
・お風呂上りやお風呂中に。所要時間は5~10分が目安です。
・ 終わったあとはショーツにオイルが付着するので、おりものシートで予防しましょう。
・まずは、2・3日に1回のペースで。臨月になったら可能な限り毎日マッサージしましょう。

会陰マッサージのポイント

できるだけ植物性や動物性などの自然由来のオイルを使うようにしましょう。
会陰部は敏感で刺激が強いオイルは肌あれや刺激になってしまう可能性があります。
セサミオイル、ホホバオイル、ココナッツオイル、馬油など、種類は豊富ですので、自分にあったものを選びましょう。

また、妊娠中は特に肌が敏感になりやすいので、使用前には必ずパッチテストを行うようにします。

<パッチテスト>

オイルを腕の内側に塗る。
そのまま24~48時間放置し、様子を見る。
肌に赤みやかゆみなどの症状が現れたら、テストを中止して流水・石けんで洗い流す。

マッサージを行う前には必ず爪が短く整えられていることを確認し、手を洗って清潔な状態で行って下さい。

おなかが張っている時や体調がよくないときには無理せずお休みして下さい。
また、膣炎や静脈瘤がある方は病院で相談してからマッサージを行いましょう。

会陰マッサージをするときの注意点

妊娠34週目くらいを目安に始めましょう。
しかし、事故判断では行わずに、医師と相談したうえで、健康上問題がないと診断されてから開始します。

体動かすことも会陰部分をやわらかくする効果があります。
雑巾で床を拭いたり、散歩をしたり、ストレッチ体操などで体をやわらかくしておきましょう。

いつから行うの?

また、会陰を温めるのもおすすめです。
湯たんぽやデリケートゾーン用の温熱パックも市販されています。

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