膣内で炎症が起こる膣カンジダは、おりものやデリケートゾーンに症状が出ます。
まず、おりものが白濁して量が増えます。
一般的には酒粕、カッテージチーズ、ヨーグルト、おかゆなどのようだと表現されます。
おりものの変化は?
症状がデリケートゾーンに表れることからセックスによって感染する「性感染症」と勘違いされやすいですが、膣カンジダは性交渉をしなくても発症してしまうことがあります。
膣カンジダの原因になるのは、真菌(カビ)の一種であるカンジダです。
カンジダは特別な菌ではなく、口の中や皮膚表面などいろいろなところにいる常在菌で、普段は悪さをすることはありませんが、風邪や疲労、ストレスなどで免疫力が低下していると、膣内で感じだが増殖して炎症を起こします。
膣カンジダって何?原因は?
膣カンジダを発症している時に性行為を行うと刺激になって痛みを感じたり、患部をついかいてしまうことによって皮膚が荒れてヒリヒリしてしまうこともあります。
膣カンジダは膣内に炎症が起こるので、強い痒みや痛みを感じる事が多いのも特徴です。
かきむしりたくなるようなかゆみや、焼けるような熱さを感じることもあるようです。
他の症状は?
膣カンジダでは、おりものから悪臭や生臭さを感じることはほとんどありません。
もし、おりものの匂いの変化を感じた時には、他の病気の可能性もありますので、すぐに病院を受診するようにしましょう。
量が増えることで、下着などにも付着しやすくなるので、おりものの変化で膣カンジダだと築くことが多いようです。
通常の治療では、膣内の洗浄を行った後にイミダゾールなどの抗真菌薬を膣内に挿入します。
1週間効果が持続するものが一般的ですが、症状が重い時には1日1回自分で膣内に挿入するタイプの薬を処方されることもあります。
きちんと治療を受ければ、数日で症状が良くなります。
膣カンジダを発症し、婦人科を受信した時にはまず炎症の原因を調べます。
体力や免疫力の定価が原因の場合には、特別な治療を行わずに自然に炎症が治まるのを待つ場合もあります。
抗菌薬などの影響が原因の場合には、それらを除去する必要があります。
膣カンジダの治療法は?
おりものの変化で気付けなかった場合でも強いかゆみや痛みがあるので、発症したことに比較的早く気づくことができます。
最近では膣カンジダの症状を抑える市販薬もあるので、症状が軽い場合には、こちらを使用して様子を見るのもいいかもしれません。
膣カンジダと似たような症状が表れる病気は他にもあります。
症状が少しずつ違いますので、しっかりと見極めることが大切です。
もし、不安に思うことがあれば、できるだけ早く病院を受診して治療するようにしましょう。
膣カンジダと似た症状が出る病気
トリコモナス原虫が膣内に規制することが原因です。
水のある場所なら感染する可能性があり、性行為だけでなく便器やお風呂場、プールや温泉などで感染してしまうことがあります。
トリコモナス膣炎
おりものが黄緑色や泡だった白色になり、強い悪臭を感じることがあります。
また、デリケートゾーンに強いかゆみを感じます。
細菌性膣症
おりものの変化があれば受診しましょう
しかし、膣カンジダと違ってかゆみや痛みなどの症状が出ないので、自分で症状に気づかずパートナーから指摘されることもあるようです。
普段から膣内に生息している常在菌が増殖して炎症を起こすことが原因です。
おりものが灰色っぽくなり、肴の腐敗臭の様な生臭い悪臭がします。
また、男性に比べて女性の方が症状に気づきにくいと言われているので、パートナーが排尿時の痛みや陰部のかゆみを訴えている時には、二人で一緒に受診するようにしましょう。
おりものの状態がいつもと違ったり、デリケートゾーンに痒みや痛みが出たりといった症状に気づいた時には、一度産婦人科を受診するようにしましょう。
膣の炎症や性感染症は不妊症を引き起こす原因になることもあるので、できるだけ早めに原因を突き止めて治療をすることが大切です。
まとめ
膣カンジダは女性なら誰でも発症してしまう可能性があります。
発症させない、再発させないためには、カンジダの栄養となる糖分の摂取量を減らす、通気性の良い下着を身につけるなどの対策を取りましょう。
また、発症して治療を受けるときには、しっかりと休息をとり、規則但し生活や栄養バランスに気をつけるようにして免疫力を高めるようにしましょう。