2016.09.19 Mon 更新

子宮頸管無力症は気づきにくい病気。早産や流産の原因になります

子宮頸管無力症は陣痛がないのに子宮口が開いてしまう病気で、赤ちゃんの重みを支えきれずに流産や早産を引き起こしてしまうこともあります。自覚症状がほとんどなく、流産が続くことで子宮頸管無力症がわかったというケースもあります。今回は子宮頸管無力症の原因や症状、治療法について詳しくご紹介します。

子宮頸管無力症の症状

子宮頸管無力症はこの子宮口が妊娠中期以降に陣痛がないにも関わらず開き始め、妊娠が維持ができなくなってしまう病気です。
子宮口が大きく開き、羊水腔が出てきてしまうなどの症状があらわれ、流産や早産を引き起こします。
子宮頸管の発症率は全妊婦の約0.05〜1%です。

通常、妊娠中は子宮頸管は閉じていてお腹の赤ちゃんを支えています。
そして妊娠後期に入る頃から次第にやわらかくなりはじめます。

子宮頸管とは、子宮の下部にある、子宮腔と膣をつなぐ部分です。
子宮腔につながる側を内子宮口、膣につながる部分を外子宮口といいます。

子宮頸管無力症とは。そもそも子宮頸管ってどこ?

子宮頸管無力症の原因

人によっては子宮口が開いて赤ちゃんが下がってきたことで下腹部に痛みを感じることもあります。
子宮頸管が緩んで膣から細菌が入り込んで炎症を起こし、感染症にかかった場合は、おりものの量が増える、色が黄色っぽくなるなどの症状がでることもあります。

子宮頸管無力症は自覚症状がないので、初産の場合は特に、自分で気づくことは難しい病気です。
そのため妊婦健診など医療機関の検査で発覚することがほとんどです。
できるだけ早く異常に気づき治療を行うことが大事なので、定期的な妊婦健診は必ず受けるようにしましょう。

体質以外の原因では、子宮頸部円錐切除術や子宮内容除去術の無理な処置などを受け、子宮頸部が傷ついているとリスクが高まると言われています。
妊娠中に一度でも子宮頸管無力症を経験した人は、次の妊娠でも起こりやすいといわれています。

子宮頸管無力症の原因はまだはっきりとはわかっていません。
子宮頸管が元々短い、子宮に奇形があるなど、体質的に子宮頸管の強度が低いことが関係していると考えられています。

子宮頸管無力症の診断

しかし、初産では問題なかったのに、二人目以降のお産で突然子宮頸管無力症を診断されるケースもあります。

子宮頸管無力症であるかどうかは子宮頸管の長さで判断されます。
検査は膣から機器を入れて超音波検査によって子宮頸管の長さを確認します。

正常な状態では子宮頸管の長さは妊娠初期から妊娠36週頃までは変化がなく、約30ミリ程度を保っています。
しかし、子宮頸管が緩んで、妊娠中期で25ミリ以下になってしまうと早産のリスクがかなり高くなることがわかっています。

25ミリを下回るようだと子宮頸管縫縮手術を行い、程度が深刻ならばそのまま入院安静となり経過を観察することになります。

子宮頸管無力症の治療法

子宮頸管無力症の治療は手術です。
子宮頸管をテープもしくは糸で縫いとめて縛り、赤ちゃんが出てこれなくする子宮頸管縫縮手術が行われます。
手術の経過がよければ妊娠37週目前後に抜糸して、自然に赤ちゃんが降りてきて陣痛が来るのを待って通常分娩を迎えます。

子宮頸管無力症の予防

子宮頸管無力症は予防が難しい病気です。
ただ、子宮頸管無力症の疑いがあれば、早い段階で早産・流産の予防措置を行うことができるので妊娠を継続することはできます。
一人目で子宮頸管無力症を診断された人は次の妊娠を迷っていまうかもしれませんが、子宮頸管縫縮術を行えば赤ちゃんを出産することができますよ。

ランキング

ページトップへ