・嘔吐
・血便
・下痢
・皮膚の発疹
・発熱
・体重増加が鈍い
ミルクアレルギーの赤ちゃんには以下のような症状が見られます。
これらの症状には個人差があり、全て同じ症状が出るわけではありません。
ミルクアレルギーの症状
ミルクアレルギーは正式には「新生児・乳児消化管アレルギー」と呼ばれ、ミルクを飲むことで胃や腸でアレルギー反応を起こしてしまう疾患です。
原因は、牛乳に含まれるカゼインやβ-ラクトアルブミンというタンパク質です。
粉ミルクは牛乳からつくられているのでミルクアレルギーを発症してしまいますが、母乳では発症しません。
発症時期は、ミルクアレルギー全体の約9割が生後3ヶ月以内、その大半が生後2週間〜6週間です。
ミルクアレルギーとは
重症化すると意識を失いショック症状を起こす可能性もあり危険です。
また、嘔吐や血便を繰り返すことで貧血状態になることもあるので注意しましょう。
・発疹、湿疹、かゆみ、じんましん、唇やまぶたの腫れ
・ヒューヒュー、ゼイゼイとした音がする呼吸、息切れや咳
・目のかゆみ、むくみ
・腹痛や嘔吐
・血圧低下
ミルクアレルギーのアナフィラキシーの症状
ミルクアレルギーの赤ちゃんに粉ミルクを継続して飲ませているとアナフィラキシーという複数の症状が急激に現れる状態に陥ることもあります。
赤ちゃんの場合、体がかゆくなっても自分でかくことが難しいです。
体を動かしてむずむずしているような様子がないか注意してみてあげてください。
ミルクアレルギーの赤ちゃんの食事
アレルギーは体の中の異物を排除しようとする機能が過剰に働いてしまう状態です。
粉ミルクに含まれるタンパク質は母乳のタンパク質とは異なるため、体質によっては異物と勘違いしてしまい、抗体が作られます。
再度粉ミルクが赤ちゃんの体内に入ったとき、抗体が粉ミルクの成分と戦い、アレルギー反応を起こしてしまうのです。
ミルクアレルギーは何故起こるの?
アレルギーと診断されたとき離乳食が始まっていない赤ちゃんは、ミルクアレルギーの赤ちゃん用の粉ミルクに切り替える必要があります。
アレルギー用粉ミルクは原因となるたんぱく質をかなり細かく分解してアレルギー反応が出ないようしています。
ミルクアレルギー用粉ミルクは市販や通販で購入できますが、必ず医師や管理栄養士の指示に従って使い、定期的な診察をかかさないようにしましょう。
医療機関と相談しながらミルク育児を勧めてください。
ミルクアレルギーの予防
ミルクアレルギーはほとんどの場合、予後は良好です。
医師の指導の元、正しくミルクの除去食を続けていれば1歳を過ぎる頃には乳製品を摂取することができるようになります。
まれに20歳近くまで軽い症状を持ち続ける人もいますが、ほとんどの赤ちゃんは学童期までには牛乳も飲めるようになっているので、あまり心配しすぎないでくださいね。
ミルクアレルギーは治る?
ミルクアレルギーを完全に予防することはできませんが、一般的な粉ミルクではなくペプチドミルクを使用することでミルクアレルギーの発症リスクを軽減させることができると言われています。
このペプチドミルクは既に抗体を持ってしまった赤ちゃんには効果がありません。
兄弟や家族に乳製品アレルギーを持つ方が予防的に飲ませることがあります。