このスクリーニング検査とは、胎児に異常があるかどうかの可能性をみる、最初の段階の検査です。
この検査で異常が見つかった場合は、絨毛検査や、羊水検査へと進んでいきます。
ですが、各検査ともに受けられる期間は限られていますので、検査を考えている人は、事前に医師に相談してスケジュール等を相談するようにしましょう。
出生前診断を行なうにあたり、まずは段階があります。
いきなり診断を行なう訳ではなく、まずは妊娠初期や中期にスクリーニング検査を行い、そこで異常の可能性が見つかった場合に、その後高度な検査をしていき確定診断へ、という流れです。
診断の時期や検査の流れ
そもそも出生前診断とは何か。
これは胎児に先天性の病気、奇形や染色体異常がないかどうかを調べる検査の総称です。
一般的な検診でも心拍の確認、羊水量などがチェックされます。
ですが、なんらかの異常が疑われる場合や、遺伝的な病気がある場合、または本人の希望がある場合に、出生前診断が行われます。
診断が5つの種類があります。
NT超音波検査(胎児超音波スクリーニング検査)、母体血清マーカーテスト、新型出生前診断(NIPT)、羊水検査、絨毛検査の5つです。
出世前診断とは
新型出生前診断
通常の検診で行なう超音波検査とは別に、超音波スクリーニング検査を受ける事ができます。
これは妊娠11週〜13週に受けられる検査です。
費用的には、2万〜5万程度が一般的だと思います。
主に胎児の鼻骨が形成されているかなどを検査します。
超音波スクリーニング検査
費用などについて
羊水検査
遺伝子や、染色体異常による病気を診断します。
子宮頚管から採取する方法と、腹膜から採取する方法があり、比較的に早めに行なえます。
これも行なっている病院は限られます。費用は15万程です。
絨毛検査
妊娠17週までに受ける検査で、母親の血液を採取して染色体異常のみを、高い精度で検査します。
現状として、行なっている病院はまだ少ない状況です。
費用的には20万前後と高めです。
また原則として35歳以上の方が対象です。
羊水を少量採取して、成分で胎児の遺伝子構造から健康・成長などを診断します。
費用は12万〜15万程です。
結果が出るまでに1〜2週間と、少し時間がかかります。
最後に
これには賛否両論が常につきまといますが、メリットで言えば染色体異常の可能性が高いと診断され、妊娠を継続する場合は事前に心の準備などが出来るという点です。
デメリットで言えば、命の選択についての疑問や悩み、精神的ダメージが重くのしかかってくることもあります。
また、検査によっては母体へのリスクが大きくなるものもありますので、その辺をしっかりと医師と相談して進めていく必要があります。
出生前診断のメリット・デメリット
出生前診断には正しい知識が必要になってきます。
医師やカウンセラーとよく相談し、周りの噂や評判などに惑わされず、今後もその判断を受け入れて過ごしていけるかどうかをよく考えて、夫婦でしっかりと決断してくださいね。
なにが正解、不正解は各家庭で違ってきますし、そんなことは誰にも分かりませんので。