おむつ外れはトイレトレーニングから
ちなみにおねしょは別物で、これはホルモン分泌量などの身体の機能がまだ完全ではないために起こる現象です。
おねしょは、おむつ外れや排尿機能の発達とは別問題と考え、寝る前にトイレに行かせるなどして対応をしましょう。
子どもの成長には個人差があるので焦らずともいつかはおむつは外れるものですが、時期があまりに遅く気になるようでしたら、小児科の医師などに相談してみましょう。
4歳になってもおむつ外れができていない子どもはかなり少なくなりますが、この2歳~4歳半ぐらいまでの時期は、排尿機能が急速に発達する時期でもあります。
膀胱で蓄えられるおしっこの量が増えるだけでなく、神経の発達により「おしっこが溜まってきた」という感覚も身に付き、尿意をコントロールできるようになるのです。
4歳半頃までにはこの機能が完成するとされており、実際に約9割の子どもは4歳~5歳の時点でおむつ外れが完了することがほとんどです。
おむつからパンツに切り替えるためには、まずはおむつ外れが完了していなければいけません。
おむつ外れは3歳頃が最適であるとされていますが、実際のところおむつ外れの平均は2歳~3歳頃と言われており、3歳の間に済ませてしまう子どもがほとんどです。
とは言え、3歳になっても約半数の子どもはおむつ外れができていないため、遅れ気味に思えてもそれほど心配する必要はないでしょう。
おむつ外れに最適な時期は3歳頃
また、紙おむつより布おむつをつけているとおしっこをしたことがすぐにわかります。その感触から、おむつ外れがスムーズに進むこともあります。
保育園などに通っている場合は、決まった時間にみんなでトイレに行きます。自分はまだおむつをしたままでも、お友達の中にはすでにおむつが外れている子もいるので、自然にトイレで用を足すことを覚える子どもも多いようです。
この感覚は両親や周りの大人たちから教わって認識していくものです。
そのため、「おしっこやうんちで汚れたおむつは気持ちが悪い、新しいおむつは綺麗で気持ちがいい」と子どもが認識できるように、積極的に語りかけて教えてあげることが大切です。
今までおむつに用を足していた子どもにいきなり「今日からトイレでしなさい」と言っても、子どもは混乱するだけです。
例えば、おしっこやうんちが何なのか子どもが認識し、出したいときにそれを言葉で伝えることができなければトレーニングの開始は難しいでしょう。
おむつ外れを進めていくためには、トイレトレーニングが重要になります。
トイレトレーニングを始めるためには、心身ともに子どもの準備が整っているかどうかが重要になってきます。
また、季節の変化で後戻りすることもあります。
例えば寒くなると汗の量が減り、その分の水分がおしっこに回され、おしっこの回数は増えます。
トイレトレーニングは一進一退ですから、親の忍耐力が問われます。
つい遊びに夢中になり過ぎて、トイレまで間に合わないこともあるでしょう。
これはまだ身体の機能が完成していないのが原因ですので、あまり気にすることはありません。
この時に叱ってしまうと、子どもはトイレを嫌いになり、後戻りしてしまうおそれがあります。
失敗や後戻りしても叱らない
さらに、家事や仕事などで子どもに構ってあげられないと、子どもはママの気を引くために無意識におしっこをしてしまい、後戻りする場合もあります。
けっして叱らずに、子どもとの時間を作るなどして子どもの心を満たしてあげましょうね。
子どもは「繰り返し」を通じて物事を学んでいくものです。ですから、新しい物事にチャレンジしたときは完全にできるようになるまで焦らずに付き合っていくことが何より大切です。
それはトイレトレーニングも同じです。気長に、気楽に取り組みましょう。