2016.12.23 Fri 更新

不妊治療で使われるクロミッドとは?効果と副作用について

不妊治療によく使われる排卵誘発剤に「クロミッド」というものがあります。比較的に軽度の排卵障害の方に医師から処方されることの多い飲み薬で排卵誘発効果も高く、人工授精における妊娠率の向上にも効果が期待できます。しかしクロミッドには時おり思わぬ副作用が出ることもあるのはご存知ですか?クロミッドの効果と副作用についてまとめました。

クロミッドの効果は?

クロミッドとは、不妊治療によく使われる「クロミフェン」という排卵誘発剤の品名になります。
同じ排卵誘発剤として「セキソビット」というものがありますが、こちらはクロミッドよりも副作用が少ない分、効果も弱いと言われています。
排卵障害や無月経の方だけにではなく、黄体機能不全や人工授精の妊娠率の向上に対しても効果が期待できます。
クロミッドを使用した排卵誘発は、不妊治療の中でも費用面での負担が少ないので、不妊原因がはっきりしていない初期段階でも取り組む価値は高いでしょう。

排卵誘発剤クロミッドってどんな薬?

実際にクロミッドを服用することで、どれだけの効果があるのでしょうか。

妊娠する確率があがる

通常であれば、自然周期に排出する卵子の数は1個ですが、クロミッド周期では2〜4個の排卵が見られることが多いです。
もちろん、1個だけの時もあります。
個人差があるので、排卵数が増えない場合クロミッドの量を増やしていきます。
通常であれば生理周期5日目から1日1錠、5日間服用していきますが、2〜3錠服用を指示されることもあります。

排卵する卵子の数が多くなる

クロミッドによる治療は、タイミング法や人工授精と同時に進めることも多いです。
その場合、妊娠率は10〜30%程度上がると言われています。

黄体機能が良くなる

黄体ホルモンの分泌が改善され、黄体機能にも良い効果が期待できます。

卵子の質が良くなる

卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの働きで、質の良い卵子が排出されるようになります。
これによって卵子と精子が結びつきやすくなり、妊娠率の向上が見込めます。

排卵周期が整いやすくなる

今まで卵胞が十分に成熟しないまま排卵されていたケースなどでも、クロミッドを服用していると14日で排卵されるようになってきます。
排卵日の調整がしやすくなり、性交渉のタイミングを合わせやすくなります。

クロミッドを服用することでどんな副作用がでる?

メリットも大きいクロミッドですが、やはり副作用は無視できませんよね。
クロミッドの服用でどのような副作用が出るのでしょうか。
多くの場合、長期間服用しているほど副作用の効果も出やすいようです。

子宮内膜が薄くなる

クロミッドを服用して子宮内膜が薄くなると、着床障害が起こりやすくなり、月経量が減少します。
子宮内膜が薄くなったしまうのは全体の10%〜15%程度だと言われています。
子宮内膜が薄くなってしまった場合は、服用を止めるか、副作用の少ないセキソビットに替えていくなどの方法がとられます。

頸管粘液が減る

排卵日前後に白いおりものが確認できれば、良い状態の頸管粘液です。
この粘液は精子を卵管へ導くもので、頸管粘液が減ってしまうとかえって妊娠しにくくなってしまいます。
また、性交時に粘液が足りず痛みを感じることもあります。

卵巣過刺激症候群(OHSS)になる

滅多になるものではありませんが、排卵誘発剤で一番気をつけなければならないのが、このOHSSです。
大量に排卵してしまい、卵巣が腫れて下腹部が痛くなります。
違和感を感じたらクロミッドの服用は止め、医師に相談しましょう。

体調不良

薬によって体内のホルモンバランスが変化するため、眠気、頭痛、腹痛、吐き気、イライラするなどの症状が出る場合があります。
もし症状が酷い場合には、医師に相談しましょう。

双子妊娠

クロミッドを服用することで排卵数が増え、双子の妊娠確率があがります。
双子の妊娠確率は通常で2%のところが5%程度になると言われています。

まとめ

クロミッドを服用することによって、妊娠確率があがる可能性もありますが、副作用が起こり得ることもしっかりと理解しておきましょう。
自分でも体調の変化に気をつけ、おかしいと思ったら遠慮せずに医師に相談することが大切です。

このまとめに関する記事

ランキング

ページトップへ