不妊のストレス解消法まとめ
男性不妊理由のひとつである乏精子症は、ストレスが大きな原因になっているといわれています。
男性ホルモンの低下は、性欲の減少や精子数の減少、精子の運動率の低下につながります。
このように、ストレスは妊娠に影響大なのです。
ストレスを感じると、視床下部がストレスに反応し、視床下部でコントロールされる生殖ホルモンの分泌が後回しにされてしまいます。
生殖ホルモンの分泌が滞ると、ホルモンバランスが崩れ、生理周期が乱れたり、排卵機能が低下したりするため、不妊につながります。
ストレスが与える妊娠への影響
約9割の方が妊娠しない焦りや自己嫌悪で悩み、妊活中にストレスを感じるそうです。
また、妊娠した後どうなってしまうのかと不安を感じながら取り組んでいる方も少なくありません。
しかし、ストレスを溜め込みすぎると自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れることで逆に妊娠しにくい体になってしまう可能性も。今回は「ストレスが与える妊娠への影響と解消法」についてご紹介します。
夜更かしをする、睡眠時間が短い、起床時間がバラバラなど生活リズムが崩れていると自律神経が乱れます。
自律神経が不安定だと体調不良やイライラを起こしやすくなってしまうのです。
6~7時間は睡眠時間をとれるよう心がけましょう。
睡眠時間が短い場合も、できるだけ22時~2時のゴールデンタイムに睡眠をとるようにしましょう。
睡眠をしっかりとる
妊娠を意識したら、生活リズムの見直しをしましょう。
心と身体ともにストレスのない生活を送ることが基本ですが、なかなか難しいですよね。
そこで、ストレスを上手に解消するためにオススメの方法をご紹介いたします。
シャワーだけでなく、お風呂のお湯にゆっくり浸かることで、身体が温まって血行が良くなり気分も落ち着きます。
38~40℃の少しぬるめのお湯に、10~15分くらい入浴するとリラックス効果も高まりオススメです。
ゆっくりと入浴する
ハグはお互いの愛情を確認しあう大切なスキンシップです。
ギュッと抱きしめられると不思議と安心感が得られて幸せな気持ちになりますよね。
実はそれには科学的な根拠があったんです。
ハグをすると脳内に「βエンドルフィン」という神経伝達物質が分泌されます。
別名「幸福ホルモン」と呼ばれるその名の通り、幸せな気持ちにしてくれるのです。
分泌されるのはβエンドルフィンだけではありません。
安心感をもたらす「セロトニン」、快楽物質である「ドーパミン」も分泌され、いずれも気持ちが安らぎリラックスできる効果があり、不眠にも効果があるのです。
夫婦ふたりの時間を大切にし、デートや旅行を楽しんだり、ゆっくり話し合ったりしましょう。
愛情を深めることで心が安定します。
心が安定すると、乱れていたホルモンバランスが整いますよ。
どれだけ忙しくても、毎日「おはよう」「いただきます」「おやすみなさい」などのあいさつだけは欠かさないようにすると、心がほっこりしますよね。
パートナーとコミュニケーションをとる
適度に体を動かす
これは1人ででもできますが、できるだけパートナーと一緒にしましょう。
観たり聴いたりした後に気分が沈んでしまうようなものではなく、スカッとするようなファンタジーやSF、ハッピーエンドの映画や、元気が出たり楽しい気持ちになったりする曲を選ぶといいですね。
好きな映画を観たり、好きな音楽を聴いたりする
運動し汗を流すことで、脳内にエンドルフィンが分泌され、ストレスが発散されます。
また、血行が良くなり、冷えの改善にも効果的です。
運動が苦手な方は、軽いストレッチやヨガから始めましょう。
特にヨガは妊娠後もマタニティヨガとして適度に運動できると妊婦さんから人気があるので、妊活中から慣れておくのもいいですね。
思いきり声を出すとすっきりしますよね。
声を出すということは、感情を出すことと同じ効果があるそうです。
カラオケに限らず、歌が苦手な方も、お風呂場で口ずさんでみてはいかがでしょうか。
大きな声で歌う
妊活を一旦止めてみる
ストレス社会という言葉があるほど、仕事や人間関係などさまざまなストレスの中で生活しています。
自分のストレスを自覚し、自分に合ったストレス解消法や気分転換できる方法をみつけ、ストレスとうまく付き合っていきましょう。
妊活を続けていてもなかなか妊娠しない、また、忙しくて思ったように妊活に取り組めないなど、妊活自体にストレスを感じてしまう方も少なくはありません。
そういうときは一度中断して、趣味に没頭したり、自由に生活してみたりすると気分転換にもなります。
年齢的な希望もありますから、なかなか難しいものですが、できれば妊活はゆったりした気持ちで前向きに取り組みたいですよね。