2017.01.12 Thu 更新

経膣分娩時の医療行為って?どんなものがあるの?どんなことをするの?

初めての出産は色々なことが不安になり、その中の一つが医療行為に対するものではないでしょうか? 「医療行為」と言葉だけ聞くと緊急時の対応のように感じますが、助産院以外の産院で一般的に行われるものです。 赤ちゃんとママの命の安全を最優先に行われるものですが、最近ではどういう出産をしたいのかというママの気持ちを尊重してくれる産院も多いので、もし希望がある場合には事前に伝えるようにしておきましょう。

産院で行う医療行為にはどのような物があるのか、どんな処置をするのかを知っておくことで、分娩に対する不安感をなくすことができるかもしれません。
ここでは、分娩時に行われる医療行為についてご紹介いたします。

医療行為にはどんな種類があるの?

助産院では切開や投薬などの医療行為は認められていません。
分娩中に医療行為が必要になった場合には医療行為を行うことが出来る産院に転院する必要があります。
助産院での分娩を希望している場合でも、事前の検診などで異常分娩になる可能性がある場合には適切な医療行為を行うことが出来る産院での分娩をすすめられることもあります。

先程もご紹介したように、経膣分娩時の医療行為は助産院以外のほとんどの産院で一般的に行われており、ママと赤ちゃんが安全に出産を迎えることが出来るように助ける処置です。
ママと赤ちゃんの状態に合わせて医師が判断し、どのような医療行為を行うのかが決められます。

医療行為ってどんなもの?助産院ではできないの?

メトロイリンテル

子宮口がなかなか開かずに0〜1.5cm程度しか開いていない時に使用されます。
ラミナリアとは階層の一種で、茎を乾燥させたものを子宮口に数本入れます。
水分を含むことで膨らんでいく力を利用して、ゆっくりと子宮口を広げていく処置です。

ラミナリア

臨月に入るとママの身体は分娩に向けて準備を勧めますが、なかなか子宮口が開かない時には子宮頸管塾化剤が使用されることがあります。
これは、子宮口を柔らかくするために子宮口のコラーゲンに働きかけてくれます。
この処置は膣に坐薬を入れたり、注射で直接投与したりするので、特に痛みを感じるようなことはありません。

子宮頸管熟化剤

陣痛促進剤は破水したのに陣痛が来ないときや、妊娠期間が42週を過ぎても陣痛が来ないときにも使用され、有効な陣痛を起こすことでスムーズな出産につなげます。
陣痛促進剤の投与は錠剤を服用するものと点滴で投与するものがあります。

陣痛が微弱でお産がなかなか進ないと、ママの体力が落ちてしまったり、おなかの赤ちゃんにトラブルが起こってしまったりする事もあります。
その場合には、母子の安全のために陣痛促進剤を投与して分娩につながる陣痛を起こす処置が取られます。

陣痛促進剤

ラミナリアでの処置で効果が見られなかったときや、2〜3cm程度しか子宮口が開かなかった時に使用されます。
ビニール製の袋を子球に入れて、その中に食塩水を注入することで袋を膨らませ、その力で子宮口を広げる処置です。
また、この処置によって陣痛を促進させる効果もあります。

会陰切開

吸引分娩

切開を行わずに膣や会陰が避けてしまうと、傷口の治りが遅く跡が残ってしまうこともあるので、傷口の治りも早くキレイに治るというメリットもあるようです。
最近では縫合の際に抜歯の必要ない糸を使用する産院も大久あるようです。

赤ちゃんが産道をおりてきているのに会陰が十分に伸びていない時や、赤ちゃんの頭がつかえてしまってお産が長引いている時には、会陰や膣が避けてしまうのを防ぐためやお産を助けるために会陰を切開することがあります。
麻酔をせずに切開することがほとんどで、話だけ聞くとびっくりしますが、陣痛の痛みで石灰の痛みはほとんど感じないという人もいます。

鉗子分娩

赤ちゃんが産道を進んでいる途中に止まってしまうと酸素が不足してしまい、悪影響が出る危険性があります。
そんな時にはお産を助けてあげるために、金属やシリコン製のカップを赤ちゃんの頭に吸い付かせて引き出してあげます。
吸引器具の形が頭に残ったり、引っ張ったことによって頭の形が伸びたようになることもありますが、時間の経過とともに自然に治っていきますので、心配しないでください。

吸引器具でのお産の補助でもうまく赤ちゃんが出てこられない場合には、鉗子分娩が行われる事があります。
鉗子分娩とはトングの様な金属の2枚のヘラのようなものを合わせた器具で赤ちゃんの頭を包み、赤ちゃんを引き出します。
吸引分娩よりも赤ちゃんを引き出す力は強いですが、処置には医師の高い技術ry9億が必要になります。

吸引分娩と同じように、赤ちゃんの頭に跡が残ってしまう事がありますが、こちらも時間の経過とともに消えていきますので、心配しないでください。

上でご紹介した医療行為以外にも、医師が必要だと判断した時には以下のような処置が行われることもあります。

その他の医療行為

まとめ

・剃毛
・浣腸
・分娩監視装置
・点滴
・導尿

医療行為と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、どれもママと赤ちゃんの安全のために行われるものです。
これら全てが行われるわけではなく、必要な物を適切に判断して行われますので、安心して分娩に望んでくださいね。

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