赤ちゃんの「でべそ」には大きく2種類あります。
種類は以下の通りです。
でべその種類
通常では、へその緒がなくなると徐々に小さくなる穴なのですが、何らかの原因でその穴が閉じないことがあります。
その穴が閉じなければ、お腹にかかる力を抑えることができません。
そのため、赤ちゃんが泣いたり、いきんだりすることでお腹に圧力が加わり、腸が飛び出してきてしまい、「でべそ」の状態になるのです。
でべその原因は生まれつきの場合がほとんどで、何か予防できるものでもありません。
赤ちゃんが産まれてすぐのへその緒を切る時に、切り方が悪いのが原因かと思われる親もいるかもしれませんが関係ありません。
生まれて間もない赤ちゃんのへその緒を切ると、おへそのすぐ下にある腹筋と腹筋の間に臍輪(さいりん)という穴が丸く開きます。
でべその原因
穴は閉じているけども臍が窪みきらずに膨らみが残っているものが、臍突出症と呼ばれます。
真ん中だけ膨らみが残っていたり、周りが飛びでていたりと人によってパターンや形が違います。
臍突出症
でべその部分を押してみると、グシュグシュと空気の鳴る音がします。
それだけでなく、泣いたときなどにお腹に力が入り、へそが膨らむこともあります。
臍ヘルニアとは本来、瘢痕組織と筋膜がつくはずだった場所が覆われずに、穴が開いた状態のままでいる状態です。
穴が開いた状態でいるため、お腹の中の腸や脂肪が出てきてしまい、皮膚が押し出されています。
それが『でべそ』として膨らみ、ピンポン玉ほどの大きさのへそができます。
臍ヘルニア
2歳までに治らなかったり、大人になってからのでべそは臍ヘルニアでも臍突出症の場合でも手術での治療になります。
臍ヘルニアの場合は病気として扱われるので保険が効きますが、臍突出症では保険が効かないので注意が必要です。
赤ちゃんがになっていた場合でも、1〜2歳までには自然に治ることが多いです。
穴自体は90%の確率で閉じると言われています。
ですので、生後早い時期にでべそだったとしても特殊な例を除いて手術をすることはほとんどなく、しばらく様子を見てからの判断になります。
でべその治療法
また、2歳までは様子を見るだけとありますが、圧迫療法と呼ばれる臍に綿やスポンジを詰めてテープなどで押さえる方法を試す場合もあります。
これは確実に効果があるわけではない上に、赤ちゃんのデリケートな肌ではテープかぶれが起こることも考え、自己判断で勝手に試すのは控えて方が良いでしょう。
まずは小児外科、形成外科などで診察を受けて相談してみるのが大切です。
でべその原因はへその緒があった部分がきちんと閉じなかった事が原因になります。
2歳を過ぎると自然治癒する可能性は低く、手術で治すしかありません。
臍ヘルニアの場合は健康保険が適用できるので、本人や親が気になる場合は医師に相談してみましょう。