2017.02.18 Sat 更新

赤ちゃんや幼児がかかりやすい感染症「ヘルパンギーナ」。どんな病気なの?

子どもがある日、急に38℃以上の高い熱を発生することがあります。 慌てて病院に行くと医師から受けた診断は「ヘルパンギーナ」。 ヘルパンギーナは、赤ちゃんや幼児がかかりやすい感染症ですが、このヘルパンギーナはどのような病気なのでしょうか? 今回は「ヘルパンギーナ」についてご紹介します!

ヘルパンギーナの症状は?

5歳以下で患者全体の90%以上を占めているとされています。中でも1歳代の子供に多いようです。
ヘルパンギーナは、主に「コクサッキーウイルスA群」が原因で引き起こされる感染症だと言われています。
このウイルスには、ウイルスの型がいくつかあるので、何度もかかってしまうことも珍しくありませんよ。

ヘルパンギーナの原因は?

ヘルパンギーナは、夏風邪の一種のウイルス性の疾患です。
主に5歳以下の乳幼児が発症しやすく、6〜8月に流行すると言われています。
年齢が低いほど発症の確率が高くなります。
夏になると子どもを中心に患者数が増える感染症なので、子どもの三大夏風邪の1つに数えられています。

ヘルパンギーナって?

感染経路は主に「便」を介した感染と、唾から感染する「飛沫感染」があります。
下痢をしたおむつを取り返るときに二次感染を引き起こすことがよくあるので、手袋やマスクをつけておむつ交換を行うようにしてくださいね。手洗い・うがいを怠らないようにしましょう。

感染経路

感染力が最も強いと言われているのは「発熱中」です。
大人は免疫力が高いため、感染する確率は低いと言われています。
ですが、免疫力が落ちているときには感染することもあるので、子どもの看病を行うときは注意が必要になります。

ヘルパンギーナの感染力は?

38℃以上の高熱をはじめとする、倦怠感や関節痛が起こります。
また、口内に水ぶくれや水泡ができたり、喉の中央(口蓋垂)に水ぶくれができます。
食事の際に痛みを伴うので、食欲が落ちてしまうことや脱水症状を起こすこともあります。
夏風邪ですが、咳や鼻水が出ることは少ないです。
悪化していくと、髄膜炎を起こす可能性があるので、頭痛や嘔吐が見られたら早目に病院を受診するようにしてくださいね。

治療法は?

潜伏期間は一般的に2日から3日で、長くても1週間程です。
38℃以上の熱が1〜3日間続き、喉が赤く腫れて小さな水疱がたくさんできます。
この小さな水疱は2〜3日で潰れて、黄色い潰瘍になります。
このような症状が見られたあと、回復期に入るとされています。
ウイルス性の疾患なので、二次感染の危険性があります。発症日から2週間は注意するようにしてくださいね。

潜伏期間

ヘルパンギーナには抗ウイルス薬やワクチンはありません。
主な治療は、対症療法になります。熱が高い場合、発熱を抑える薬が処方されます。
予防接種等もないので、手洗い・うがいを徹底的に行うようにしてくださいね。

いかがでしたか?
基本的にヘルパンギーナは生死に関わるような感染症ではないので、ヘルパンギーナと診断された場合には、安静にしていてくださいね。
熱が長期間下がらない場合、髄膜炎を併発している可能性があります。
早期に治療をする必要があるので、必ず病院を受診するようにしましょう。

脱水症状が起こりやすいので、水分補給はしっかり行うようにしてください。
食欲がないときには、アイスクリームやゼリー等喉越しの良いもので喉を冷やし、カロリーを摂取するようにするよると、水分とカロリーが同時に摂れるのでおすすめですよ。

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