2016.03.15 Tue 更新

え!?こんなに!?妊娠初期に抜け毛が増えた…専門家が教える原因と対策

産後に抜け毛が増えるという話を聞いたことがある人は多いと思いますが、妊娠初期にも抜け毛が増えて気になる…という人は結構いるのをご存知ですか?女性にとって抜け毛は気になりますよね…そこで、専門家にきいた妊娠初期の抜け毛の原因とその対策法についてご紹介いたします!

ホルモンの影響

妊娠中の抜け毛の原因は一般的に大きく分けて2つあります。

妊娠中の抜け毛の原因

これは、問題ないものなのでしょうか?それとも、身体にとって悪いものなのでしょうか?
抜け毛が気になっているという方は、正しい知識を身に付けておきましょう。
今回は「なぜ起きるのか?どうすれば症状を和らげることができるのか」についてご紹介します。

女性は、妊娠すると身体に様々な変化が起こります。
妊娠初期になると、抜け毛が気になりだすという方もいるかもしれません。

本来は髪の毛の成長を促し抜けにくくする作用のあるホルモンなプロゲステロン。
ですが、妊娠中はホルモンのバランスが崩れやすく、髪の毛の生え換わりのサイクルが乱れてしまうことが時々あります。
髪の毛が成長し、伸びて、抜け落ちるといった単純なサイクルです。
妊娠中に抜け毛がおこる人は、このサイクルが少し早まってしまっているだけなのです。

通常、妊娠中はプロゲステロンという黄体ホルモンが分泌され続けているので、高温期がしばらく続きます。
このプロゲステロンには髪の毛の成長を手助けする作用があります。
そして、髪の毛の生え換わりのサイクルをつかさどるホルモンでもあるのです。

ヘアサイクル

妊娠してから毛深くなったと言う人も、結局はホルモンバランスの乱れで生え換わりのサイクルが遅くなってしまっているので、なかなか古い髪の毛が抜けずにいるだけのことなのです。

ただ、つわりなどで食べられる物が限られてしまうと栄養に偏りが出てより抜け毛が増えてしまいますので、つわりが終わったら3食バランス良く食事から栄養を取ることを考えるようにしましょう。
赤ちゃんはお母さんからの栄養を頼りに成長しますので、育毛効果のあるものばかりを食べずに貧血予防の小松菜や、カルシウムの為の小魚など何でも嫌がらずに調理し、たくさんの栄養素を補給することが大切です。

プロゲステロンがしっかりと分泌されている限り、生え換わりのサイクルが早くても遅くても赤ちゃんには何も影響はありません。

赤ちゃんに影響はあるの?

ホルモンのバランスが崩れてしまったからと言われると、とても心配になりますよね。
ですが、この抜け毛は「髪の毛の生え換わりのサイクルが遅くなる人と、早くなる人がいる」だけのことなのです。
そして、遅くなる人の割合が高いため、妊娠中の抜け毛に悩む人に遭遇しないだけです。
逆に生え換わりのサイクルが遅くなる人は割と多く、妊娠してから毛深くなったと驚いている人はサイクルが遅くなったタイプの人なのです。

妊娠初期に抜け毛がおこるのは、簡単に言うとプロゲステロンの作用が発毛サイクルを乱しているからです。

脂っこい食事は時には良いですが、皮脂の分泌を過剰にしてしまい毛根を詰まらせてしまいます。
毛根の詰まりは抜け毛の原因となりますので、生え換わりのサイクルが早く、抜け毛が気になる妊婦さんは脂っこい食事の接種回数を減らすなどの工夫をしてみて下さいね。

ですが、産後はみんな分娩後脱毛症と言ってプロゲステロンの働きで押さえられていた抜け毛が一気に始まります。
分娩後抜毛症は産後7ヶ月ごろを目安におさまってくると言われています。
どんなに長くても産後一年以上は続くことはありませんので、ご安心ください。
どうしても抜け毛が気になる場合は分娩後抜毛症用のお育毛剤を利用しましょう。

ホルモンが作用していることなので、自分でコントロールすることはできません。
安定期に入って少しおさまったと言う人もいれば、産むまで気になったと言う人もいます。

いつ抜け毛は治まるの?

ですが女性にとって「抜け毛」は辛いものです。
妊娠初期の抜け毛の対策法をご紹介しますね

妊娠中の抜け毛の対策は?

バランスのとれた食事を摂る

次にビタミンです。
タンパク質はビタミンB6がないと代謝ができません。
ビタミンB6は、イワシ、マグロ、サバなどに含まれますからこれらは積極的に摂りたい食品です。

植物性たんぱく質なら大豆や玄米、とうもろこし、動物性たんぱく質なら肉や魚、たまごから摂取することができます。
大豆は魚や肉よりも栄養バランスがよく、効率よく成分が体内で吸収されますから、納豆や豆腐は毎日欠かさず食べたい食品です。

アミノ酸の中でも、ケラチンが最も多く含まれているのが「シスチン」というアミノ酸です。
このシスチンは体内でメチオニンからつくられますが、メチオニンは体内で合成されない必須アミノ酸ですので、食事でたんぱく質を補給しない限り髪の元が作られません。

バランス良く食事を摂ることが最も大切なことですが、中でも重要な栄養素があります。
まず、タンパク質です。
毛髪は硬質のケラチンと言うタンパク質からできています。
このケラチンは18種類のアミノ酸で構成されています。

タンパク質とビタミンを大量に摂れば良いという訳ではありません。
バランスの良い食事を心がけてください!

頭皮の健康維持、血管の目づまり防止のためには、抗酸化作用のあるビタミンA、C、EとEPA(エイコサペンタエン酸)が必要です。
ビタミンAは緑黄色野菜やうなぎに、ビタミンCはレモンやオレンジに、ビタミンEは玄米、ごま、ナッツ類に、EPA(エイコサペンタエン酸)は青魚(イワシ、サバ、鰤など)に多く含まれています。

頭皮を清潔に保つ

抜け毛の原因として過度の洗髪による皮膚障害と不潔によるフケ、アカによる毛詰まりがあげられます。
つまり頭皮を清潔に保つのに必要最小限の洗髪をするということになります。

シャンプーは基本的には3日に1回、髪がオイリーな方でも2日に1回程度が良いようです。
毎日の洗髪は多すぎますし、1日2回の洗髪(朝・夜)は論外です。ただし、水洗いならば毎日でも問題ないようです。

正しいシャンプーの方法としては、髪全体を泡だて、指腹で髪・頭皮を軽くこすります。
この時、皮膚に爪をたてないでください。皮膚炎のもとになります。
また、頭皮をきれいにしようとゴシゴシ擦って洗う方がいますがこれは逆効果なんです。
毛が擦り切れて抜け毛が増える場合があります。優しく泡で汚れを落とすように洗ってください。

フケは頭皮の角質組織がはがれ落ちたものです。
このフケを頭皮の微生物が分解するとその分解産物の刺激でかゆみ、脱毛が起こります。
フケの多い方はよく洗髪して頭皮を清潔に保つことが必要です

睡眠をしっかりとる

睡眠時間が不足したり、睡眠の質が低下すると、成長ホルモンの分泌が少なくなります。
これも抜け毛の原因となります。

夜10時から2時までの4時間は、成長ホルモンの分泌量が最も増える時間帯です。
この時間帯は熟睡できるように心がけてください。
就寝後、眠りについてから2時間以後に、成長ホルモンの分泌が活発になります。

また、ストレス無く熟睡したほうが、成長ホルモンの分泌が活発になるとされていますから、こちらも意識してください。
早寝早起きの生活を送りましょう。

妊娠初期の抜け毛は、出産後の抜け毛ほどではないものの、抜け毛が2倍になった・もともとの毛量がないので悩みが深刻など、多くの妊婦さんが経験しています。

この症状はホルモンバランスの変化による抜け毛ですので、完全に対策するの難しいのですが、健康的で規則正しい生活をすることで、十分に対策や予防することは可能です。
妊娠中の抜け毛は、産後のホルモンバランスが整ったときに自然回復するとされます。
ですが、あまりに抜け毛が多いときや円形脱毛症などになっているときは皮膚科を受診して診察してもらったほうがいいでしょう。

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