赤ちゃんの原始反射はおなかの外に出てきてからだけでなく、早いものではおなかの中にいる胎児の頃から始まっています。
新生児の時期に見られるものがほとんどで、生後6ヶ月頃になると少しずつ消失していきます。
長いものでは3歳頃まで見られるものもありますが、消失する時期にも個人下がりますので、心配しすぎる事はありません。
原始反射はいつから起こる?いつ頃消失する?
この原子反応は赤ちゃんによる個人差も大きく、激しく反応する子や反射はしているけどあまり目立たない子もいます。
赤ちゃんが反射していない用に見えても、実は反射は起こっていることもありますので注意深く見確認してみましょう。
赤ちゃんに本能的に備わっていて無意識に行う反応や姿勢の事を「原始反射」と言います。
1ヶ月検診の時には、中枢神経の発達を確認するためにチェックされる項目でもあります。
原始反射って何?
仰向けに寝ている赤ちゃんの顔を横に向けた時、顔が向いている方の手足が伸び、反対側の手足は曲がるという反射です。
物を見て触る動作の基礎になる反射で、胎児の段階から現れ生後6ヶ月頃には消失します。
非対称性緊張性頸反射
原始反射の種類はとても多いですが、代表的な物をいくつかご紹介します。
先程もお伝えしましたが、現れる時期や消失する時期、反射の程度には個人差があります。
原始反射にはどんなものがあるの?
赤ちゃんの胸部を支えてうつ伏せの状態で浮かせ、背骨の左右を触った時にその方向に体を曲げる反射です。
特に下半身が大きく左右に動くのでお尻を振っているように見えます。
「ギャラン反射」や「ガラン反射」と呼ばれることもあり、胎児期から見られ生後5ヶ月頃までに消失します。
ギャラント反射
赤ちゃんをうつ伏せの状態にすると手足が曲がり、仰向けにすると手足が伸びて背中が反るという反射です。
体を曲げ伸ばししたときのバランス感覚を学習するために必要だとされています。
うつ伏せの反射は生後3〜4ヶ月頃まで、仰向けの反射は3歳頃まで見られます。
緊張性迷路反射
バビンスキー反射
赤ちゃんを支えながら両足で立たせるようにすると、左右の足を交互に出して歩いているような動きをする反射で「原子歩行」とも呼ばれます。
生まれてすぐから生後2ヶ月頃まで見られます。
足踏み反射
足裏の小指側のくるぶしから親指の付け根に向かって細い坊や指でゆっくりとなぞった時に、足の甲側に開くように曲げながら足の指を開く動きをする反射です。
この反射はおなかの中にいる頃から見られ、2歳未満で消失します。
赤ちゃんの周りで急に音を立てると両腕を伸ばして抱きしめるような動きをする反射です。
不安を感じた時に母親に抱きつこうとする防衛反応だと考えられており、個人差はありますがかすかな物音でも反射する子もいるようです。
生まれてすぐから生後6ヶ月ころくらいまで見られます。
モロー反射
把握反射
赤ちゃんの手や足に触れたものを握るように指を折り曲げる反射です。
手と足の消失時期にはズレがあり、手の把握反射は生後4ヶ月頃に消失するのに比べ、足の把握反射は1歳前後まで残ります。
対称性緊張性頸反射
口の中に入ってきたものに対して強く吸い付く反射です。
母乳やミルクを飲むための反射で、空腹のときほど強く見られます。
生まれてすぐから見られ、1歳ころには消失します。
吸啜反射
パラシュート反射
赤ちゃんが四つん這いの状態で、頭を上げると腕が伸びて足が曲がり、頭を下げると腕が曲がり足が伸びる反射です。
この反射から赤ちゃんはだんだんとハイハイを覚えていくとされています。
生後6ヶ月ころから見られるようになり、生後11ヶ月頃には消失します。
赤ちゃんをうつ伏せの状態で抱え、頭を下にした状態で加工させた時手を広げる反射です。
大人でも転けそうになった時に無意識に手がでるように、一度習得すると消失することのない反射です。
現れる時期は生後8ヶ月〜1歳頃と言われています。
まとめ
いかがでしたか?
乳児検診では最低限の反射をチェックすることがほとんどで、原子反射が現れているか必要以上に反射の動きが残っっていないかを確認します。
原始反射が始まる時期や消失する時期には個人差もありますので、心配に思った時には自己判断ではなくかかりつけの小児科などで相談してみましょう。