2017.04.02 Sun 更新

「夜驚症」ってご存知ですか?その原因や症状は?どう対処すればいいの?

子どもが寝ている時に急に叫び出したり暴れだしたりして困っていませんか? それ、夜泣きじゃなくて「夜驚症」という病気が原因かもしれません。 暴れる子どもを無理に押せつけると発作がひどくなってしまうこともあるので、適切な対処方法を知っておくことが大切です。 そこで、今回は夜驚症の原因や症状、対処法などについてご紹介いたします。

なぜ夜驚症が起こるの?

睡眠中に起こる症状をまとめて「睡眠時随伴症」と呼び、夜驚症以外にも悪夢書具合や夢遊病なども含まれます。

夜驚症が多くみられるのは3〜6歳頃で、「睡眠時驚愕症」とも呼ばれています。
子どものうちはま¥だ睡眠機能が発達している途中なので、夜驚症が起こると考えられています。
そのため、睡眠機能が完成する思春期前後までにはほとんどが治まり、基本的には治療を行わないことが多いです。

子どもの睡眠障害の一つで、眠っている時に突然泣き叫び出したり暴れたりといった発作を起こします。
深い眠りの「レム睡眠」の時に発作が起こるので、子ども自身は自分が暴れていたことを覚えていないようです。

夜驚症とは

発作が起きている時には一見起きているように見えますが、半分起きて半分眠っている「部分的覚醒状態」なので、回りにいる人が見えておらず話しかけたりなだめたりしても反応しません。
発作が治まってくると段々目が覚めている状態に近づき、発作が終わりに近づくと徐々に声掛けなどに反応するようになってきます。

夜驚症の発作が起こると、眠っていたのに突然泣き叫び、何かに怯えているように見えます。
自律神経も興奮状態になっているので、心拍数・呼吸数が増え、たくさん汗をかいていることも有るようです。

どんな症状が起こるの?

また、日中の楽しかった体験や子どもにとって怖かったこと、緊張したことなどが影響して夜驚症が起こるのではないかとも考えられています。
なので、普段とは違う場所に遊びに行ったり何か危険な目にあったりした日に発作が起こることがあるようです。

夜驚症がなぜ起こるのかは、まだはっきりとはわかっていません。
子どものうちは脳の睡眠をコントロールする機能がまだ未熟なので、眠っている状態からうまく起きられずに夜驚症が起こるのではないかと考えられています。

夜驚症が起こったとしても。子どもの健康には悪影響はありません。
なので、一般的には特に治療は必要とはせずに自然に治まるのを待ちます。
しかし、一晩に何度も目が覚めたり症状がひどかったりする時には子どももママも睡眠不足が続いてしまうので、薬で対処することもあります。

治療法はあるの?

発作は1〜10分程度で自然に収まり、そのまま眠りにつき、目が覚めた時には自分に発作が起きていたことを覚えていないのも特徴の一つとされています。

夜驚症は睡眠の初めの方に起こりやすく、一晩の内に一回だけ発作が起こるというのがほとんどです。
以下のような症状がある時には、夜驚症ではなく「てんかん」など他の病気が原因となっている可能性もありますので、一度病院を受診してみましょう。

先程のお伝えしまいたが、夜驚症の発作が起こっている時には子どもはきちんと目が覚めていない状態なので、話しかけても反応はありません。
階段や屋外など危険な場所に行こうとするなど、危険な行動をしないかを注意しながら見守ってください。

発作が起きた時にはどう対処する?

・睡眠の後半に発作が起きる
・一晩に何度も発作が起きる
・発作が10分以上続く

毎晩子どもが泣き叫んで暴れていると、いつか治まるのか心配になるでしょう。
でも、夜驚症は子どもが成長していくに従って治まっていきます。
ママやパパがしっかりとそのことを理解しながら、落ち着いて対処してあげてください。

発作の症状として走り回ったり暴れたりすることもありますが、無理に押さえつけようとすることで発作が悪化してしまう可能性もあります。
なので、心配でなだめたり落ち着かせようとしたりしたくなる気持ちもあるかと思いますが、基本的には発作が治まるまでは見守るようにしましょう。

しかし、子どもの夜驚症が原因でママやパパが寝不足になって、体調に悪影響が出てしまうこともあります。
そんな時には病院で相談して、ママやパパも健康に過ごせるようにしてくださいね。

このまとめに関する記事

ランキング

ページトップへ