この時に気をつけて欲しいのは左側を下にするということです。
左側を上向きにして寝てしまうと、大きくなったお腹で大静脈が圧迫されてしまい、心臓にうまく血液が流れなくなってしまいます。
リンパ液なども圧迫されてしまって、むくみなどの症状にもつながります。
シムス体位は体の左側を下にして横向きに寝る姿勢を言います。
お腹に負担がかからないようにうつ伏せに近い体勢をとりましょう。
右側の手と足は少し後ろに曲げて、右の手と足は前に曲げると寝やすくなるかと思います。
シムス体位とは?
妊娠してからしばらく経つとどんどんお腹は大きくなり、身動きが取りづらくなりますし、横になるのも大変になります。
また、8か月頃にはお腹の中の赤ちゃんが1番活発に動く時期になり、寝苦しさが続くこともあります。
さらに、ホルモンバランスの変化により自律神経が不安定になり、妊娠・出産などに対する不安などからストレスがたまり、寝つきが悪く不眠が続いたりすることもあります。
そんな妊娠中のお母さんに人気のある寝姿勢「シムス体位」についてご紹介します。
なぜ妊娠中は寝つきが悪くなる?
仰向け寝は危険?
陣痛は起こり始めてからだんだん間隔が短くなり、痛みも徐々に増していきます。人によっては1日中かかる場合もあります。
そんな陣痛の合間にもシムス体位はとても効果的です。
シムス体位を取り入れることで、リラックス状態を作ることができるので不安な気持ちや緊張などがほぐれて、体力も保持できるでしょう。
陣痛のときにも効果的!
また、この姿勢がとりづらいということであれば、一緒にクッションや抱き枕を使ってもいいでしょう。
クッションや抱き枕を使うことで全身の力を抜くことができるので、体に負担がかからずリラックスして眠りにつくことができます。
様々な素材や反発力のものが販売されているので、自分に合ったものを見つけて、シムス体位に取り入れて使ってみてださいね。
左側を下にすることで老廃物の流れも良くなるので赤ちゃんに栄養が届きやすくなります。
このシムス体位の姿勢をとることで寝苦しさが軽減されます。
静脈がつぶれることで血管が細くなり、血液の循環が悪くなります。
むくみや血管が浮き出た状態になったり、お腹の中の赤ちゃんに行き渡るはずの血液量が減ることで赤ちゃんが低酸素状態になってしまう可能性もあります。
予防法としては「なるべく仰向けで寝ないこと」しかないので、睡眠の姿勢も気をつけるようにしましょう。
仰向け寝で寝ると、妊娠によって大きくなった子宮が大静脈を圧迫し、急激な血圧低下を招く「仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)」を起こす可能性があります。
「仰臥位低血圧症候群」の「仰臥位」は仰向けに寝ていることをいいます。
赤ちゃんがお母さんからの栄養を受けてお腹の中で成長し大きくなっていく時に仰向けで寝ることで、お母さんの心臓につながる静脈をお腹の中の赤ちゃんがつぶしてしまうことがあります。
シムス体位をご紹介しましたが、妊婦さんの中には仰向け寝で平気という人もいます。
では、仰向け寝はお腹の中の赤ちゃんに何か影響はあるのでしょうか?
妊娠中はたくさん気をつけることがる中、寝るときくらい自由にしたい!と思いますよね。
ですが、このシムス体位でなくても、横向き寝はお母さんの体にもお腹の中の赤ちゃんにも負担が少ない安全な姿勢です。
シムス体位はリラックスできる体勢と言われているので、試してみると以外と心地いいかもしれませんよ。
出産に近づいてだんだん赤ちゃんも大きくなり、辛いことも増えるかと思いますが一番赤ちゃんが近くにる時期と前向きにとらえて、妊娠中を楽しんでくださいね。