妊娠中のセックスは、赤ちゃんを傷つけたりしないか不安、ということを疑問に思ったりする人がいらっしゃいますが、妊娠経過が順調で、お腹の痛みや出血、切迫流産などの兆候がなければ、セックスをしても特に問題はありません。
妊娠中のセックスは平気?
妊娠中のセックスは人それぞれです。まったくしなくなるという夫婦もいれば、あまり満足できないとか、初めてオーガズムを感じたという人もいます。
妊娠中に性欲がなくなる妊婦さんが多いのですが、これは赤ちゃんのことが気になって集中できないという理由がほとんどです。もともとアメリカなどでは「妊娠中は性欲が高くなる」というデータもあるくらいなので、おかしいことでも何でもありません。
性欲があるのはおかしい?
今回は、みんなどうしているか気になるけどなかなか聞けないことの一つ、「妊娠中のセックス(エッチ)」についてです。
・出血がある
・流産や切迫流産の経験がある
・切迫流産の兆候がある
・早産や切迫早産の経験がある
・切迫早産の兆候がある
・羊膜が破れたとき
・ 医師に前置胎盤と診断された
・以前に多胎出産をしている
セックスが制限されるNG症状!
赤ちゃんは子宮と羊水に守られており、子宮口の粘液が膣との間を遮断しているので、セックスによって傷つけることはありません。オーガズムによって子宮が収縮しおなかが張ることがありますが、これも流産や胎児に影響することはまずありません。
昔は、妊娠初期の不安定な時期にセックスをすると流産してしまうと考えられていましたが、そもそも、自然流産の発生率は、一般的に15%と高め。これってつまり、6~7人に1人は流産の可能性があるということ。たまたま初期にセックスをした妊婦さんが流産したということから、このような話が広まったのだと思われます。
妊娠中は子宮口や子宮頸管が熟化しているので、セックス後に出血しやすくなります。特に、妊娠後期には赤ちゃんの出産準備のため、子宮が柔らかくなっているために、よく出血することがあります。問題ない場合が多いですが、医師に相談して、その後のセックスが安全かを確かめるのがいいでしょう。
セックス後の出血に注意
乳房を刺激すると子宮が収縮しますので、切迫流産や早産の原因になりかねません。乳房は優しく愛撫する程度にしましょう。
乳房は激しく愛撫しすぎない
妊娠中のセックスで気をつけること
妊娠32~36週はセックスを控える
あまりに長いと身体が冷えておなかの張りを引き起こすからです。
また、アナルセックスもNG。妊婦は痔やうっ血など、おしりのトラブルも多くなるため、負担をかけないようにしましょう。大腸菌などの雑菌による感染のリスクもあります。
あまりに長い行為・アナルセックスはNG
妊娠32~36週は、子宮収縮が起きやすく、早産の可能性も出てくるので、セックスは控えた方がいいという考え方もあります。妊娠37週になれば大丈夫な時期ですが、感染症を予防するためにコンドームをつけて挿入は浅めにしましょう。
・感染予防のために、妊娠中は特に性器や指を清潔に
・激しい動きは抑える
その他にも、
…など、当たり前のことにも気をつけましょう。
感染症を引き起こさないように、できるだけコンドームをつけるようにすることもポイントです。
パートナーにそのことを伝え、二人の時間を大切にしましょう。しかしパパが我慢できない場合には、不快でもたまには試みてみたりオーラルセックスでコミュニケーションをとりましょう。
どうしても気分がのらなくても、セックスの挿入行為の代わりに普段よりスキンシップを増やしてみるとか、一緒にお風呂に入って体を洗い合うとか、ちょっと刺激的なマッサージをしてみたりすることで、お互いに気持ちが満たされて、今まで以上に愛情を感じられるようになるかもしれませんよ?