2017.09.21 Thu 更新

差し乳と溜まり乳、授乳タイプの違いとは?メリットとデメリットはあるの?

母乳育児をしていると時々耳にすることがある「差し乳」と「溜まり乳」、聞いたことはあるけどどういう意味か分からないママもいるのではないでしょうか?これは授乳時のおっぱいの出方の違いによるもので、ママによって変わってきます。授乳タイプの違いやそれぞれのメリットとデメリットについてまとめました。

差し乳と溜まり乳とは、ママのおっぱいの出方の違い、授乳タイプの違いです。
これは妊娠中に分かるようなものではなく、産後母乳が出てみるまではわかりません。

差し乳と溜まり乳の違い

オキシトシンというホルモンが乳腺から乳頭へ母乳を送る役割をしています。
そして、この母乳がどのように出るのかママによって違いがあり、差し乳と溜まり乳と呼ばれるタイプがあります。

授乳タイプの話をする前に、母乳が出る仕組みを知っておきましょう。
ママは出産すると、体内でプロラクチンというホルモンが分泌され、血液から母乳が作られるようになります。
この母乳は腺房から乳腺を通り、乳頭から出てきます。

母乳が出る仕組み

搾乳はあまりできない差し乳に比べて、溜まり乳はとにかくたくさん搾乳できることが特徴です。
母乳におっぱいが溜まりやすく、常に胸もパンパンに張っていることが多いようです。
授乳間隔を空けすぎると、溜まった母乳がにじんできてしまうこともありますが、搾乳したり赤ちゃんに飲んでもらうことで胸の張りも落ち着いてきます。

溜まり乳

授乳時に、授乳する間隔を空けることがありますが、次の授乳までの間隔が空いてもおっぱいが張らないタイプが差し乳です。
そのため、妊娠前のおっぱいと比べると、感触が柔らかくなっている場合が多いようです。
その代わり、授乳前や赤ちゃんに母乳を飲んでもらう時に胸が張ってしまうことがあり、溜まり乳タイプに比べると搾乳してもあまり母乳が出てこないという特徴があります。

差し乳

差し乳のメリットとデメリット

また、左右で違う人がいるように、時期によって差し乳だったのが溜まり乳になったり、時間が経つことで授乳タイプが変わってくるママもいるようです。
この場合は、赤ちゃんの離乳食が始まり、母乳離れする上で自然と母乳量が減ってしまうことが原因だと思われていますが、これも特に問題ありません。

基本的には母乳の出方は左右で同じだと思われていますが、ママによっては左右で差し乳と溜まり乳に分かれている人もいるようです。
これは珍しかったり病気というわけではなく体質的な問題で、特に悪いわけではないので心配いりません。

左右で違う

差し乳タイプのメリットはおっぱいが張りにくく、母乳が詰まりにくいため、乳腺炎などのおっぱいトラブルになりにくい傾向にあります。

溜まり乳のメリットとデメリット

反対にデメリットとしては、赤ちゃんがおっぱいを吸うことでオキシトシンの分泌が増え、母乳が出てくるので母乳が出てくるまでに時間がかかることがあります。
また、搾乳しにくいので、母乳を作り置きしておくことが難しいのもデメリットと言えるかもしれません。

溜まり乳タイプのメリットは、常におっぱいが溜まっているので搾乳しやすく、赤ちゃんがおっぱいを欲しがった時にすぐに飲ませてあげられるところです。
母乳の量も多いため、1回の授乳で赤ちゃんがたくさん飲めるので授乳回数も少なくなる傾向があるようです。

おわりに

デメリットとしては、常に母乳が溜まっていて滲み出ることもあるので母乳パットが必要になるママも多いです。
また、差し乳タイプと比べて、乳腺炎などのおっぱいトラブルになる確率が高くなります。

差し乳タイプと溜まり乳タイプの違いを紹介してきました。
決してどちらが優れているという訳ではないので、それぞれに合った授乳スタイルを心がけるようにしていきましょう。

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