2017.05.11 Thu 更新

お尻が痛い…妊娠中の切れ痔・いぼ痔の予防法についてまとめました。

「痔」に悩む女性は数多くいるのですが、様々な理由で医師に相談できず、1人で悩んでいる方は多いです。 妊娠中の女性のお悩みでもトップ5に入る「痔」は、悪化すると大変なことになってしまいます。 今回は、「切れ痔・いぼ痔の予防法」についてご紹介します!

切れ痔

日本人に一番多いと言われている「痔」です。「痔核」という呼ばれ方をすることもあります。
肛門付近の血行が悪くなると、肛門にいぼ状のはれができます。
直腸にできるものを「内痔核」、肛門付近の皮膚にできるものは「外痔核」と言います。
外痔核は指で触っても分かるほどのしこりができるので、分かりやすいです。
内痔核は、痛み等はあまりないため、出血してはじめて気がついたという人がほとんどです。

いぼ痔

「痔」とは肛門や肛門周辺の病気の総称です。
が、発症する痔のほとんどは「いぼ痔」と「切れ痔」、「痔ろう」の3種類だと言われています。
「痔」の症状は以下の通りです。

「痔」の症状って?

痔は、長時間座り続ける等、肛門部周りの静脈が圧迫されて血液の流れが滞ることが原因だとされています。
妊婦に痔の方が多いのは、胎児の成長とともに子宮が大きくなるため、肛門や直腸あたりが圧迫されて血流が悪くなるからだと言われています。
また、妊娠中は運動不足になりがちで直腸周辺が血行不良になってしまうことも原因の1つのようです。

痔の原因は?

直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができます。「穴痔」や「蓮痔」という呼ばれ方をすることもあります。
肛門の周囲が化膿して膿がたまり、はれてズキズキと痛む「肛門周囲膿瘍」が悪化し、慢性化すると痔ろうになるのです。

痔ろう

硬い便や太い便、下痢等によって肛門周辺の粘膜や、肛門が切れてしまったり、直腸肛門部の血液循環が悪くなることで起こります。「裂肛」という呼ばれ方をすることもあります。
痛みがあり、拭いたトイレットペーパーに血がついていることがあります。
症状が悪化していくと肛門が狭くなり、排便時に痛みが強くなってしまい、日常生活に支障をきたしてしまうことに…。

痔の重症度によっては治療に必要な薬を処方してもらったほうがいいこともあります。
痔かもしれない…と、疑いができたら産婦人科や肛門科を受診するようにしてくださいね。

痔の治療薬は様々な市販の薬が販売されています。
ですが、妊娠中は市販の薬を飲んでいいのか悩んでしまいますよね。
痔の薬は外にさっと塗るタイプのものがほとんどなので、あまり敏感にならなくても大丈夫です。
ですが、「ステロイド」が含まれている薬は避けるようにしましょう。
ステロイドは、お腹の赤ちゃんに影響を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。

痔の治療法

一般的に、内痔核は便秘やトイレ時間が長くて排便時のいきみが強かったり、長時間同じ姿勢をとる、妊娠や出産がきっかけで起こりやすくなるようです。
外痔核は、便秘や下痢、アルコールや辛いものの摂り過ぎ、冷えやストレス等がきっかけで起こりやすくなるようです。
切れ痔は、便秘等によって硬い便を無理に出そうとする刺激で切れてしまい、起こりやすくなるとされています。
痔ろうは、下痢やストレスによる免疫力の低下によって起こりやすくなるとされています。

痔の予防法

便秘や下痢を治す

妊娠中は痔になる前の便秘対策が重要です。
予防を心がけ、快便で快適なマタニティライフを送るようにしてくださいね。
痔の予防法は以下の通りです。

下半身を温めて血行を良くする

便秘の場合、水分や食物繊維、乳酸菌を意識して食べるようにし、腸内環境を整えましょう。
下痢で何度もトイレに行くと、お尻を拭き過ぎて痔を悪化させる原因になるので、下痢にならないよう、お腹の調子を整えてくださいね。

入浴には全身を温め、肛門の血行を促進する効果があるので、シャワーだけで済ませず、ぬるめのお風呂でゆっくり温まりましょう。
できるだけ肛門を冷やさないようにしてくださいね。

トイレを我慢しない

ストレスや疲れは、免疫力を低下させ、血行を悪くし、便秘の原因になることもあります。
免疫力を低下していると痔の治りが遅くなる可能性があるので、注意してくださいね。

疲れやストレスを溜めない

少しでも便意を感じたらトイレに行くようにしてください。出せるときに出すようにしましょう。

長時間同じ体勢でいると、肛門に圧力がかかりやすく、肛門周辺の血流が悪くなってしまいます。
長時間同じ姿勢を続けず、適度に体を動かすようにしましょう。

長時間同じ体勢でいない

肛門を清潔に保つ

肛門を汚くしておくと細菌が繁殖してしまうので、清潔に保っておいてくださいね。
トイレットペーパーだけで拭くと綺麗にならないので、ウォシュレットを使いましょう。

刺激物を摂り過ぎない

香辛料をとり過ぎると下痢を起こしやすく、排便時に肛門を刺激してしまいます。
また、アルコール等は下痢や肛門部のうっ血を起こしやすいので注意してください。

まとめ

いかがでしたか?
妊娠中の痔は赤ちゃんに影響はありませんが、便秘によってストレスが溜まっている状態だと赤ちゃんの発育に影響が出る可能性が少なからずあるので、注意が必要になります。
痔になったら、強い痛みや大きな病気に発展する前に早めに医師に相談し、対処するようにしてくださいね。

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