子どもの肥満の判断基準
ここ10年間での肥満傾向にある子どもの割合は減少傾向にありますが、3〜5歳くらいの時期に肥満だった子どもは、学童期・思春期・成人期を迎えても肥満の稽古が続きやすいと言われていますので、早い内に改善することが大切です。
肥満関連の遺伝子や代謝異常など、遺伝子的な要因を持っていると太りやすいと言われてます。
また両親ともに正常体型でも、環境的要因として高カロリー・高脂肪の食生活や運動不足などが組み合わさり、肥満になることもあります。
肥満とは「脂肪組織が過剰に蓄積している状態」のことで、子どもが肥満になってしまうのは環境的要因と遺伝的要因が考えられます。
どうして子どもが肥満になるの?
母子手帳などに記載されている「幼児の身長体重曲線」を参考にし、子供の身長と体重が交わるところのパーセントを見て判定します。
1〜4歳
乳児期に過剰な栄養を与えると肥満になりやすく、成人してからの生活習慣病などが発症しやすいと言われています。
なので、成長曲線を大きく上回るような時には、肥満遺伝子を持っていないか調べたり、生活習慣や離乳食の内容について指導を受ける事が大切です。
0〜1歳
大人の場合にはBMIを肥満の判断基準としますが、BMIの正常値は年齢によって変わるので子どもに使われることはありません。
子どもの肥満は次のような基準で判定されます。
20~30% …軽度肥満
30~50% …中等度肥満
50%以上 …高度肥満
5〜18歳は年齢別身長別の標準体重に対して、どれくらいオーバーしているかで判定します。
【計算式】
肥満度(%)=[(子供の体重−身長別標準体重)÷身長別標準体重 ]×100
5歳以上
15%以上20%未満…太りぎみ
20%以上30%未満…やや太りぎみ
30%以上…太りすぎ
子どもの肥満で起こる問題
子どもの肥満が進むと小児糖尿病を発症するリスクが高まります。
また、動脈硬化や高脂血症の可能性もあります。
これらの病気を発症し、合併症を起こすと一生治療し続けなければならないこともありますので、小さい内に肥満を解消してあげることが大切です。
身体的な問題
生活面での問題
また、体重が増えすぎることで骨折したり関節に負担がかかったりして膝などを傷めやすくなるので注意が必要です。
子どもは無邪気で思ったことをすぐ口にしてしまいます。
なので、子供同士のやり取りの中で外見をからかわれたりして、すtレスを抱えてしまうことがあります。
それが原因で、身体にも不調が起こったり、幼稚園や学校に行きたくないと言い出すなどの問題も考えられます。
子どもがストレスを抱えて様々な問題が出る前に、子どもの心のケアをしてあげてください。
対策法は?
まとめ
・朝ご飯を食べる
・栄養バランスの良い食事をする
・食べすぎないようにする
・食事はゆっくり噛んで食べる
・食事前・後には何も食べない
・スナック菓子、ジャンクフード、清涼飲料水を控える
・体を適度に動かす
子どもの肥満を解消するためとは言え、まだ成長段階なので厳しい食事制限や急激なダイエットは避けるようにしましょう。
まずは生活習慣を見直して行くことが大切です。
そこで、次のようなことに気をつけて習慣化していってあげてください。
子どもが美味しそうにモリモリ食べている姿はいいものですが、肥満は様々な問題を引き起こし、生活にも支障が出る事がありますので、肥満になる前に生活習慣を見直しましょう。
我慢させすぎることでもストレスを溜め込んでしまう可能性がありますので、カロリーの低いものを用意してあげる。
他のことで気をそらしてあげるなど、周りの大人も一緒になって肥満対策をしていくことが大切です。