赤ちゃんは子宮の中で背中を丸め膝を曲げた姿勢で、頭は骨盤に収まっています。
赤ちゃんが骨盤に向かっておさまるので、胎動が徐々に少なくなっていきます。
臨月になると、いつ産まれても大丈夫な「正期産」という時期に入ります。
胎児の全ての臓器は十分に成熟している状態になり、子宮の外に出ても生きて行ける機能が整います。
臨月の胎児の状態は?
また、臨月に入ると妊娠健診のペースは週に一度になります。
内診でお産の進む具合をチェックするため、膣に指や専用の器具を挿入して検査をします。
この頃から子宮口がやわらかくなり開いてくるため、この開き具合で出産までどのくらいかを判断します。
開き具合というのは個人差があり、出産日を過ぎて一気に開き始める人もいるため、あまり気にしなくても良いようです。
臨月は妊娠36~39週目の妊娠10ヶ月にあたります。
出産が近づき胎児は子宮口の方へ降りてきます。
赤ちゃんが下に降りてくることで、子宮全体の位置が下がり、胃のあたりの圧迫感が減るため、後期つわりの症状が和らぐ時期です。
臨月はどんな時期?
階段を上がるだけで、動悸がするということも無くなります。
また、子宮の収縮準備運動として、前駆陣痛が起こります。前駆陣痛は分娩につながるものではないため、不規則な痛みであったり強さもバラバラであれば様子を見るようにしましょう。
臨月になると、先にご紹介した通り、胃腸への圧迫感が消え、子宮口が開いてきます。
また、子宮全体が下がってくるため、みぞおちあたりが凹みヘソの上がせり出た体型になります。
その他、臨月を迎える前の段階までは動悸があり歩くことも大変ですが、動機や息苦しさも緩和されてきます。
臨月の母体の状態は?
その他、赤ちゃんは通常頭を下にした状態で治りますが、逆子のまま落ち着いてしまう赤ちゃんもいます。
その場合は、帝王切開での出産となることが多いようです。
臨月になると、お腹が大きくなり動きづらくなってしまいますが、お産をスムーズに行うための準備として、適度な運動をすることが良いと言われています。積極的に下半身をうご書くようなお散歩や、筋力トレーニングをすることをお勧めします。
スムーズなお産のために適度な運動を!
胃腸への負担が軽くなる一方で、食欲が増すことによる体重増加には気をつけなければなりません。
目安は1週間で0.3〜0.5kgくらいの範囲で増加は収められるようにしましょう。
その他、下半身が圧迫されることにより、恥骨や腰の痛みがひどくなったり、頻尿や尿漏れなどの症状が増えてくるようになります。
筋肉をうごがすことによって、子宮口が開きやすくなったり股関節が柔らかくなる他、出産の体力作りなどの効果がありますよ。
出産は「人生最大の重労働」と呼ばれることもあるくらい大変なことです。
それに備えできることから始めてみると良いでしょう。