2016.04.05 Tue 更新

正常な妊娠と何が違うの?何が原因?子宮外妊娠の原因と治療法、診療について

妊娠初期はお母さんにとってもおなかの赤ちゃんにとっても大きな変化が起こるとともに様々なトラブルが起きやすい時期です。その中の1つが異常妊娠。その中でも子宮内膜以外に着床してしまう「子宮外妊娠」は放っておくとお母さんの身体を危険な状態に晒す可能性もあります。今回は、子宮外妊娠の原因や治療法、診療についてご紹介いたします。

子宮外妊娠は卵管の何らかの異常が原因で起こるとされています。
「卵巣手術や卵管形成手術を受けたことがある」
「クラミジア感染症や淋菌など卵管炎になり卵管閉塞や癒着がある」
「虫垂炎、腹膜炎になったことがある」
「卵管に水腫がある」などの場合、子宮外妊娠が起こりやすい傾向にあります。

原因は何?

子宮外妊娠のほとんどは卵管に着床するケースで、子宮外妊娠の約98%がこのトラブルです。
受精卵は卵管内では育つことができないので、妊娠8週~妊娠9週目までには卵管流産や
卵管破裂を起こします。まれに卵巣や子宮頸管(しきゅうけいかん)、腹腔(ふくくう)内に
着床する事もあります。

本来、受精卵は子宮内膜に着床しますが、何らかの原因で受精卵が
子宮内膜以外に根をはって着床してしまうことを「子宮外妊娠」と言います。
妊娠検査薬をはじめ、病院での尿検査や血液検査では妊娠反応が出ますが、
エコー検査では子宮内に胎嚢(たいのう。赤ちゃんが入っている袋)が見えません。

子宮外妊娠とは

ピンク色のおりものや少量の出血が継続的に続くことが多いようです。
出はじめの頃は、出血量は多くないので、妊娠初期にありがちな少量出血と勘違いしてしまいがちです。

どのような症状なのか

市販の妊娠検査薬で陽性反応が出る妊娠4週目頃は、正常妊娠との区別がつきにくい時期です。
妊娠5週目~妊娠6週目に入ると正常妊娠の場合、エコー検査で
子宮内に胎嚢や胎芽(たいが)が見えるようになりますが、これらが確認できない場合、
子宮外妊娠が疑われます。ただし、妊娠週数の数え間違いや初期流産など紛らわしいトラブルも多く、
診断が難しいケースもあるようです。妊娠8週目~妊娠9週目になると大きくなった受精卵で
卵管破裂を起こしてしまう恐れもありますので、早期発見が大切です。

子宮外妊娠が分かるのはいつ頃?

子宮外妊娠の治療は、「手術をするかしないか」、手術をする場合「卵管を除去するかしないか」
という選択肢があります。早期発見の場合は、待機治療や薬物治療も考えられ、
子宮外妊娠の大部分を占める卵管妊娠の場合、手術が必要となる場合も多くあります。

治療法はあるの?

また、はじめは軽い下腹部痛程度ですが、子宮外に着床した受精卵が育つに従い、
強い痛みに変わります。卵管破裂が起きてしまった場合、腹腔内で大量出血し、
血液がお腹の中に溜まりますので、突然の激しい腹痛とともにショック症状を起こすこともあります。
エコー検査で子宮内に胎嚢が確認されるまでは症状に気を付けましょう。

なかには卵管流産の場合もありますが、卵管の中で自然に流産してしまうので手術は必要ありません。
妊娠反応の強弱の経過など患者さんの状態を見てお医者さんが治療方法を提示してくれます。
手術方法には、着床部位の卵管を切除する根治手術と、
卵管を切開し胎嚢を除去するに留める保存手術があります。
根治手術をすれば、切除した側の卵管での自然妊娠は不可能になります。

一方、保存手術では子宮外妊娠の再発リスクが高くなります。
また、最近では、開腹手術の他、腹腔内鏡下手術も多く行われています。
子宮外妊娠の診断にも使われ、術後の癒着が少ないというメリットがあります。

子宮外妊娠は予防できないトラブルですので、兆候から早期発見することが何よりも大切です。
エコー検査をしっかりと受ければ、早期発見をし、卵管破裂を防止することは可能です。
市販の妊娠検査薬で陽性が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診し、
胎嚢が確認できるまでは小さな症状のサインを見逃さないよう心がけましょう。

子宮外妊娠は早期発見が大切

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