2017.05.22 Mon 更新

吸啜反射や把握反射ってどんなもの?いつまで続くの?反応が弱い時は?

生まれたばかりの赤ちゃんは、しっかりと生き抜いていけるように「原始反射」といういくつかの反射が備わっています。 赤ちゃんの手のひらに触れたた時に握り返してくる「把握反射」やおっぱいに吸い付く「旧テウ反射」は有名ですよね。 そこで、今回は吸啜反射や把握反射がどんなものなのか、いつ頃まで続くのかなどについてご紹介いたします。

赤ちゃんが口に触れたものに無意識に吸い付こうとする反射です。
これは生まれてすぐにでもおっぱいを吸えるように備わっていて、赤ちゃんが生きるための栄養を摂取するためにとても重要なものです。

吸啜反射

赤ちゃんがママのおなかの中から外に出てきて、しっかりと生き抜いていけるように原始反射は生まれる前から備わっているものです。
赤ちゃんに特定の刺激を与えることで、自然に反応します。
この反応があることで、その後の発達にも影響があると考えられています。

生まれてすぐの赤ちゃんに見られる原始反射にはいくつかの種類がありますが、把握反射と吸綴反射は代表的なもので、1ヶ月検診のチェック項目にもなっています。

吸啜反射・把握反射ってどんなもの?

いつ頃まで見られる?

赤ちゃんの手のひらに触れた時に強く握り返してくる反射です。
これは人間の祖先が母親にしがみつくために備わっていた反射の名残だと言われています。
把握反射は足でも同じように見られ、足の裏の指に近い位置を刺激すると足の指を曲げて握ろうとします。

把握反射

吸啜反射に関連している反射で、赤ちゃんの口の周りに触れるとその方向に頭を向けて口を開く「探索反射」や、口の周りに触れたものを舌と唇を使ってくわえようとする「補足反射」があります。

原始反射がいつまで続くのかは個人差も大きく、あくまでも目安なので早く消失しても長く残っても心配しすぎないでください。

把握反射も生後すぐから見られ、生後5〜6ヶ月頃には無くなります。
足の裏の反射は手よりも長く続き、手の反射の消失から2〜3ヶ月後ほどで消失します。

吸啜反射は妊娠32週頃から出始め、生後すぐから見られます。
生後6ヶ月頃には殆ど見られなくなりますが、それ以降もおっぱいやミルクが飲めるのは自然と吸い付く力がついてくるためです。

新生児の反射は成長していくに従ってだんだんと消失していきます。
赤ちゃんの脳や体発達して、自発的に動けるようになると原始反射は必要なくなってくるので、見られなくなっていくのです。

反射が弱い時には?

検診の際などに特に問題を指摘されなければ、赤ちゃんが順調に成長しているということなので、心配はいりません。

新生児の原始反射には、現れる時期や消失する時期に個人差がありますが、一定の期間を過ぎてもまったく現れない、消失すべき時期に消失していない場合には、脳に何らかの異変がある可能性もあります。
反応が弱い・見られないと感じる時には1ヶ月検診や乳幼児健診の際に医師に相談しましょう。

反射の現れている時期以外にも、その強さも個人差があります。
反応が弱いと、「うちの子には反射が現れていない」と感じるかもしれませんが、それは反応が弱いことでわかりにくい状態のことがほとんどです。

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