2017.08.23 Wed 更新

子どもの虫歯予防はどうしたらいい?フッ素はいつから使える?

子どもに乳歯が生え始めると、歯磨きはしていても虫歯にならないか心配ですよね。ちゃんと毎食後歯磨きをしているつもりでも虫歯になってしまったら責任を感じてしまいます。子どもの虫歯予防にはどうするのが効果的なのでしょうか?

ミュータンス菌への感染の原因としては、大人が赤ちゃんにキスをしたり、口移しや同じ箸・コップ・食器を使ったりするといったことが挙げられます。パパやママの唾液が赤ちゃんの口に直接または間接的に入ってしまうことで、ミュータンス菌へ感染します。

虫歯は、「ミュータンス菌」と呼ばれる虫歯菌に感染することをきっかけとして起こります。
ミュータンス菌は、生まれたての赤ちゃんの口の中には存在せず、周りの大人からミュータンス菌へ感染する可能性が高いようです。
赤ちゃんの虫歯予防には、まずはこのミュータンス菌への感染を防ぐ必要があります。

子どもが虫歯にならないようにするには

虫歯になる原因の糖分は、食事から口の中に入ってくることがほとんどなので、食事をした後に歯磨きをしないと虫歯菌によって酸が作られ、虫歯のリスクが高まります。
また、食事や間食などの間隔が短いのも問題です。普段、口の中は中性を保っていますが、食べ物が入ってくると酸性へ変わり、食後に唾液が口の中を徐々に中性へ戻してくれる作用で虫歯になるのを防いでくれます。
しかし、食事の間隔が短いと、口の中が酸性のままになってしまい、虫歯になってしまうリスクが高くなるのです。

虫歯というのは、酸により歯が溶けてしまう病気の一つです。
虫歯菌は食事などで口の中に入ってきた糖分を元に歯垢を作り出します。
歯垢はプラークトも呼ばれ、ねばねばした歯に付着する物質のことです。
歯垢の中で虫歯菌は繁殖し、糖分を分解して歯を溶かしてしまう酸を発生させます。
この酸が歯のカルシウムを溶かして穴をあけ、虫歯となります。

虫歯ができる理由

「フッ素」という単語を知っている人は多いと思いますが、フッ素は虫歯菌が作り出す菌から歯を守り、歯を強くしてくれるものと言われています。
市販のものでもフッ素配合歯磨き粉があるので、子どもが自分でうがいができるようであれば試してみるといいでしょう。
また、歯医者では市販のものよりも高濃度のフッ素を使用していて、一回の塗布でしばらく効果が持続します。

フッ素って何?いつから使えるの?

大人から赤ちゃんへのミュータンス菌への感染を防ぐために、食器などの共有をしないように気を付けていても、目に見えるものではありませんし、一緒に生活していると感染を防ぎづらい場面もあるかもしれません。
このため、普段から周りのママやパパ自身の口腔内のケアが大事になります。

「虫歯予防にはフッ素」という話もよく聞きますが、一番の虫歯予防は食生活です。
甘いものを食べすぎず、規則正しい食生活を心がけましょう。
ご飯の後はしっかり歯磨きをするといった基本が大事です。

おわりに

フッ素を子どもに使用するのがいつからが正しいのか、これは歯科医師の間でも様々な意見があるので、決まった時期というのはありませんが、少なくとも乳歯が生え揃ってからというところが多いようです。
子どもが歯科検診を受けるときに歯科医師に聞いてみると良いでしょう。
自治体によっては1歳半で初めてフッ素として無料の受診券を配布するところもあるようです。

子どものフッ素塗布に対して補助が出る地域もあるため、うまく活用していきたいですね。
また、市の集団検診などでフッ素塗布を行っているところもあるので活用しましょう。

このまとめに関する記事

ランキング

ページトップへ