2016.04.08 Fri 更新

B群溶血性連鎖球菌って?妊娠中になると危険!原因や症状、予防法について

B群溶血性連鎖球菌(GBS)とは、妊婦さんが感染すると赤ちゃんの命に係わる危険な細菌です。妊婦さん本人にはあまり症状がでないためなかなか自覚しにくい病気ですが、赤ちゃんのためにも正しい知識を身につけ、予防・対策をしましょう!ここではB群溶血性連鎖球菌の原因や症状、治療、予防法をご紹介しています。

出産の際に膣や肛門などからB群溶血性連鎖球菌が赤ちゃんに感染してしまった場合を「新生児GBS感染症」と言い、大人には問題のないことでも、抵抗力の低い赤ちゃんが感染してしまうと命に関わる場合があります。

赤ちゃんが感染してしまった場合の症状は?

妊婦の膣にB群溶血性連鎖球菌がいると、出産の際に赤ちゃんが菌にさらされ、感染してしまう危険性があります。
大人と違って、生まれたばかりの赤ちゃんは免疫力も弱いため、B群溶血性連鎖球菌に感染すると髄膜炎や敗血症、肺炎などを引き起こす「新生児GBS感染症」を発症することがあり、非常に危険です。

B群溶血性連鎖球菌とはA群、B群、C群、G群に分類されている溶血性連鎖球菌の中の一つです。
A群、C群、G群の溶血性連鎖球菌は主に咽頭炎や皮膚の感染症に関与していますが、B群溶血性連鎖球菌は主に泌尿器や生殖器に存在します。
これらの菌は同じ溶血性連鎖球菌であり、実は私たちの体にいつも存在している常在菌です。
普段は特に気にする必要のないものですが、妊娠中にB群溶血性連鎖球菌の感染症を発症している場合は注意が必要です。

B群溶血性連鎖球菌とは?

B群溶血性連鎖球菌感染症を発症した場合は、大人も赤ちゃんも同様に、抗生剤にて治療を行います。
通常はペニシリン系の抗生剤を使用しますが、ペニシリンにアレルギーを持っている場合はエリスロマイシンなど別の種類の抗生剤を使用することもあります。
妊婦がB群溶血性連鎖球菌の保菌者であると判明した時点では直ちに治療を行う必要はありませんが、分娩時に抗生剤を予防投与する必要があります。

感染してしまった場合の治療法は?

具体的には、肺炎や髄膜炎、敗血症などを引き起こしたりします。中でも髄膜炎は赤ちゃんに後遺症が残る場合があります。
万が一発症すると短時間で症状が重くなり、最悪の場合、赤ちゃんが死にいたることもありますから、感染しないように予防することが大切です!

B群溶血性連鎖球菌の感染予防法は?

妊婦検診で早期発見を

また、出産後に赤ちゃんがB群溶血性連鎖球菌に感染に感染してしまうことがあり、その感染経路の一つとして、B群溶血性連鎖球菌が付着した手で赤ちゃんを触ったり、ミルクの準備をしたりしているうちに感染してしまう場合があります。
赤ちゃんのお世話をする際はきちんと手洗いをして清潔にすることも予防法の一つです。

培養検査で陰性でも、尿検査でB群溶血性連鎖球菌が検出された(尿路感染を起こしていた)場合や、以前の妊娠時に赤ちゃんがB群溶血性連鎖球菌に感染し、新生児GBS感染症を発症したことのある場合も、抗生剤の予防投与が推奨されています。
また、分娩までに培養検査の結果が間に合わず、保菌の有無が分からない場合でも、妊娠37週未満の早産、破水後18時間以上経過、38℃以上の発熱のいずれかが認められた場合は予防投与を行った方が良いと言われています。

まず一つに、抗生剤の予防投与があります。
検査によって、B群溶血性連鎖球菌の保菌が認められた場合は、分娩や破水の際に点滴による抗生剤の予防投与を行います。
抗生剤は治療時と同様にペニシリン系を使用します。抗生剤は、2時間ほどで羊水まで達し最も効果が出ると言われています。
その為、陣痛が始まったら直ちに(理想的には分娩の4時間前までに)抗生剤を投与することで予防効果を最大限に発揮させることができます。

妊婦さんは毎月妊婦健診を受けることがすすめられていますが、定期的に行われる血液検査でGBS抗体の有無についてもわかります。
病院で適切な処置を受けながら出産すれば赤ちゃんに感染する確率はとても低いです。
またもし感染してしまった場合でも迅速に対処してもらえるのも安心です。
安心して赤ちゃんを産むために、そして赤ちゃんがより安全に生まれてくるように、妊婦健診は忘れずに受けてくださいね。

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