逆子のタイプは数種類があります。
このタイプによって出産時のリスクが変わります。
逆子の種類
「逆子」とは、子宮内で赤ちゃんの足やお尻が下向き(骨盤方向)になっている状態のことをいいます。
正常な場合、赤ちゃんは頭部を子宮口に向けた姿勢です。
ですが、逆子は赤ちゃんの足、膝、臀部のどれかが子宮口に向けられた体勢をとっています。
逆子とは?
妊娠30週の時点で約2割の赤ちゃんが逆子だと言われています。
この数は、決して少ない数ではありません。
お尻が一番下になっている体勢です。
お尻よりも足が上にある場合は自然分娩も可能です。
ですが、単臀位にくらべると少しリスクが高くなります。
お尻が下になっていて、体育座りのように両足の膝が曲がっていたら全複臀位、片膝は曲がり、片足は上に上がっている状態が不全複殿位です。
複臀位
お尻が下になっていて、両足が上向きになっている体勢です。
出産時はお尻から出てきます。
自然分娩で出産することが可能です。
単臀位
逆子になりやすい時期
膝の関節が曲がり、膝から先に進んでいる体勢です。
両膝が曲がっていたら全膝位、片膝だけ曲がっていたら不全膝位です。
膝位
足が一番下にある状態で足が伸びている体勢です。
両足が伸びていたら全足位、片足だけ伸びていたら不全足位です。
足位
妊娠中期までは赤ちゃんはまだ小さく、子宮の中をコロコロと動き回っています。
妊娠28週以降になると赤ちゃんの頭が成長して、大きく、重たくなり、逆三角形をした子宮におさまりやすいよう、頭を下にするようになります。
最終的に逆子のまま出産する人は5%未満です。
最後まであきらめないで、よく診察してもらいましょう。
逆子の原因
胎動の違い
逆子になる原因ははっきりと解明されていません。
考えられる要因としては、胎児が小さかったり羊水量が多めで、胎児の姿勢が変化しやすいといった理由が考えられます。
胎児がお腹の中で、足を大きく蹴ったり、突き出したりという動きが「胎動」として感じられるものなので、逆子だと膀胱や肛門を強く蹴られるような感じがあったり、足の付け根や鼠径部に痛みを感じることがあります。
逆子は足のある位置により、胎動を感じる場所は異なりますので、胎動に注意しましょう。
逆子の場合、胎動を感じる位置が通常とは違います。
通常の胎動はおへそから上、胃の下あたりでモゴモゴと感じます。
ですが、逆子の胎動はおへその下、膀胱あたりでぎゅうっという軽く鈍い痛みを伴います。
対策法は?
早くに逆子を直したいという方に必見!
この体操は逆子を高い確率で治すといわれています。
逆子と診断されると、産婦人科から逆子体操の指導を受けることもあります。
体に負担もかからない程度に行いましょう♪
逆子体操をする
逆子に種類があるように、直し方も様々です。
逆子は妊娠36週までに治らないと帝王切開を進められてしまいます。
なるべく自然分娩で産みたい…そう考えるママのために対策法についてまとめました。
逆子体操と少し似ています。ブリッジのような格好をして逆子を治す方法です。
仰向けに寝て、お尻の下にクッションなどを入れ腰が高くなる姿勢にします。
この姿勢を1日2回約10分間行い、逆子を治して行きます。
ブリッジ法
寝方を変える
横になるときや夜寝るとき必ず横向きに寝るだけの逆子を治す方法です。
赤ちゃんの背中側が上にくるよう寝方を意識してください。
どちらの向きで寝るかは赤ちゃんの位置によって異なります。
そのため、医師の指導を受けてから行いましょう。
逆子体操と違ってすぐに効果がでるものではありません。
ですが、逆子の治し方では最も安全な方法です。
体を温める
ママの体が冷えていると赤ちゃんの動きも鈍くなってしまいます。
そうすると、逆子が治りにくくなってしまいます。
体を温める際、お腹と下半身を温めるように意識してください。
温かいお風呂に浸かったり、適度な運動をしたり、食事で体を温めたりしてください。
温かいスープや味噌汁等も摂取してくださいね。
ツボにお灸を据える
お灸を始めると血流がよくなり、赤ちゃんの動きも活発になって、逆子が治りやすくなります。
ドライヤーでツボを温めるだけでも効果がでるんです!
火傷しない程度に試してみてくださいね。
お腹を押して頭の位置を変える外回旋術
最後の手段です。
外回旋術は、医師や助産師さんがお腹を直接押して、赤ちゃんの頭の位置をぐるりと回し、正常位に戻す方法です。
もちろん、胎盤の位置や赤ちゃんの心音をモニタリングし、異常が無いか確認しながら行います。
但し、場合によっては、へその緒が赤ちゃんの首に巻き付いたり、胎盤が剥がれたりというリスクを伴う方法でもあります。
こういった面から最後の手段なんですね。
豊富な経験や、万が一の時にすぐに対処できるだけの設備などが求められるため、外回旋術は一切行わないポリシーの産院も多いようです。
逆子の治し方は様々ですので、自分に合った治療法が見つかけましょう。
ママの体と赤ちゃんの安全のためにも、産婦人科医の指導の下、治してくださいね。